四国IL・香川時代の又吉克樹

 今年もフリーエージェント(FA)の季節がやってきた。日本シリーズが終わり、29日からFA権行使の申請手続き期間がスタート。今季国内FA権を初めて取得した中日の又吉 克樹投手(西原出身)が、さっそく初日の29日に申請手続きを行った。

 又吉は西原高から環太平洋大を経て独立リーグの四国IL・香川でプレー。13年ドラフト2位で中日に入団した。立浪監督からも残ってほしいという言葉をもらったが、以前から、独立リーグ初のFA宣言選手となりたい気持ちがあったようで、パイオニア的な存在にもこだわった。球団は宣言しての残留を認める方向。他球団からのオファーがくれば、又吉は総合的に判断していくと思われる。現段階でDeNA、ソフトバンク、オリックス、阪神が興味を示しているとされ、今後の動向に注目される。

 又吉は沖縄・浦添市出身。西原高校に入学した時は160センチに満たないほど小柄で二塁手だったが、打撃投手をするうちに投手へ転向。甲子園出場もなく、自然と肘が下がったサイドスローで3年夏に測った球速は120キロにも満たなかったという。しかし、環太平洋大で身長、体重のサイズがアップすると、球速も140キロ近くにまで伸びた。四国IL・香川では最速148キロまで伸びてプロ入りした。今年8年目が終わり、通算400試合に登板、41勝、143ホールド、防御率2.86。苦労して手にした胸を張れるFA権だった。

 NPBは今月中旬にFA有資格者93人を公示した。今季国内FAの資格を得たのは23人、海外FA資格も今季新たに11人が手にした。多くは残留、引退、退団を表明しているが、未定の選手もいる。

 熟考中とされているのが
ヤクルト・中村 悠平捕手(福井商出身)
阪神・梅野 隆太郎捕手(福岡工大城東出身)
巨人・菅野 智之投手(東海大相模出身)
オリックス・後藤 駿太外野手(前橋商出身)
日本ハム・木村 文紀外野手(埼玉栄出身)

 残留が濃厚、もしくは残留を軸に熟考とされているのは
DeNA・山﨑 康晃投手(帝京出身)
楽天・田中 将大投手(駒大苫小牧出身)
ソフトバンク・千賀 滉大投手(蒲郡出身)
日本ハム・金子 弌大投手(長野商出身)

 日本ハムの以下の3選手は海外移籍を含めて全ての球団と交渉可能となる「ノンテンダー」となっている。
秋吉 亮投手(都立足立新田出身)
大田 泰示外野手(東海大相模出身)
西川 遥輝外野手(智辯和歌山出身)
 (※秋吉と大田は今季初めて国内FA権を取得し、西川は海外FA権初取得)

 広島・長野 久義外野手(筑陽学園出身)は不明で、ロッテと西武は全員が残留か引退となっている。

 ヤクルト中村は残留が基本とされるが、今季国内FA権初取得の阪神梅野が宣言となれば争奪戦は必至。昨年ポスティングシステムを利用しての海外移籍に動いた末に残留した菅野は、今年海外FA権を初取得してどう決断するのか。日本ハムの「ノンテンダー」となった3人も含め、今後の動向が注目される。

 FA申請期間は12月7日まで。FA選手の公示が8日で、9日から交渉が可能となる。