11月20日から始まった日本シリーズ。東京ヤクルト3勝、オリックス2勝と東京ヤクルトがリードし、27日の第6戦に、01年以来の日本一がかかっている。第6戦のマウンドを任されそうなのが高卒2年目の奥川 恭伸投手(星稜出身)だ。能力の高さや今季9勝を挙げた実績だけではなく、高校時代から発揮されていた大舞台での強さがあるだけに期待がもてる。

 奥川の勝負強さが際立った試合を振り返っていきたい。

18年 3月31日 3回戦 近江(滋賀)戦
 リリーフとしてマウンドに登った奥川は140キロ前半の速球、切れ味鋭い変化球を武器に、4.2回を投げ無失点の好投。そしてサヨナラ打を放ち、試合後、涙を流す姿があった。

19年3月23日 1回戦 履正社(大阪)戦
 開幕日に登場。大会トップクラスの強打を誇る履正社相手に17奪三振完封勝利。改めて凄い投球を見せてくれた1日だった。



高校時代の奥川恭伸

19年8月17日 3回戦 智辯和歌山(和歌山)戦
 奥川の高校時代の最も良かった投球内容。常時140キロ後半〜150キロ前半、鋭く落ちるフォーク、縦スライダーを武器に延長14回完投で23奪三振。凄いの一言だった。

19年9月5日 U-18ワールドカップ カナダ戦
 スーパーラウンドで先発した奥川は強打者相手に奪三振ラッシュ。最後の打者は三球三振で奪い、18奪三振と圧巻の投球。150キロ超えの速球、縦の変化球の精度と、何もかも冴え渡っていた。

 高卒2年目の奥川は高校3年時の奥川に近いものがある。クライマックスシリーズ・ファイナルステージ初戦での完封や、日本シリーズでの好投も高校時代から見ていると驚きはない。高校時代、修羅場を多く繰り広げた経験は、大事な試合こそ発揮されている。次の登板が非常に楽しみだ。