「清宮世代」と呼ばれた三浦＆古賀ら、4年後のプロ入りで巻き返す

三浦 銀二（福岡大大濠ー法政大）、古賀 悠斗（福岡大大濠－中央大学）

　DeNAからドラフト4位で指名を受けていた三浦 銀二投手（法政大）が18日、横浜市内で仮契約を結んだ。4年前、センバツ、夏の福岡大会と取材した、ちょっとシャイな、礼儀正しい「銀二くん」がプロ野球選手になる。

　福岡大大濠のエースとして、17年センバツでは延長15回引き分けを196球で完投し、再試合も最後まで投げ抜き130球で完投勝利した。投手の球数制限「1週間500球」の制度がつくられたきっかけにもなった。あれからもう4年が経った。

　そういえば、当時は「清宮世代」と呼ばれていた1999年度生まれの球児たち。今年のドラフトは大学4年となって指名された。来季からプロ1年目となる三浦と「同期」の大卒選手は31人いる。この中から何人がプロで活躍できるだろうか。

ヤクルト
　1位山下 輝投手（木更津総合ー法政大）
　2位丸山 和郁外野手（前橋育英ー明治大）
阪神
　2位鈴木 勇斗投手（鹿屋中央ー創価大）
　3位桐敷 拓馬投手（本庄東ー新潟医療福祉大）
　5位岡留 英貴投手（沖縄尚学ー亜細亜大）
巨人
　1位翁田 大勢投手（西脇工ー関西国際大）
　3位赤星 優志投手（日大鶴ヶ丘ー日本大）
　5位岡田 悠希外野手（龍谷大平安ー法政大）
広島
　1位黒原 拓未投手（智辯和歌山ー関学大）
　（※5位松本 竜也投手は1999年度生まれで智辯学園からHonda鈴鹿へ）
中日
　1位ブライト 健太外野手（葛飾野ー上武大）
　2位鵜飼 航丞外野手（中京大中京ー駒沢大）
　6位福元 悠真外野手（智辯学園ー大阪商大）
DeNA
　2位徳山 壮磨投手（大阪桐蔭ー早稲田大）
　4位三浦 銀二投手（福岡大大濠ー法政大）
　6位梶原 昂希外野手（大分雄城台ー神奈川大）
オリックス
　1位椋木 蓮投手（高川学園ー東北福祉大）
　2位野口 智哉内野手（鳴門渦潮ー関西大）
　3位福永 奨捕手（横浜ー国学院大）
　4位渡部 遼人外野手（桐光学園ー慶応大）
ロッテ
　2位池田 来翔内野手（習志野ー国士舘大）
楽天
　2位安田 悠馬捕手（須磨翔風ー愛知大）
　5位松井 友飛投手（穴水ー金沢学院大）
　6位西垣 雅矢投手（報徳学園ー早稲田大）
ソフトバンク
　2位正木 智也外野手（慶応ー慶応大）
　5位大竹 風雅投手（光南ー東北福祉大）
日本ハム
　6位長谷川 威展投手（花咲徳栄ー金沢学院大）
　8位北山 亘基投手（京都成章ー京産大）
西武
　1位隅田 知一郎投手（波佐見ー西日本工大）
　2位佐藤 隼輔投手（仙台ー筑波大）
　3位古賀 悠斗捕手（福岡大大濠ー中央大）
　6位中山 誠吾内野手（青藍泰斗ー白鴎大）

　西武はトップクラスの左腕を2人指名した上に、大学球界でもトップレベルと評価が高かった古賀を指名した。冒頭の法政大・三浦と福岡大大濠時代にバッテリーを組んでいた捕手だ。当時から大人びていた彼は、1年目から活躍するのではないかと期待している。

　清宮と「同期」になる17年ドラフト高卒組は、ヤクルト1位村上 宗隆内野手（九州学院）を筆頭に第一線で活躍している。17年夏甲子園で大会6本塁打と17打点の記録をつくった広島1位中村 奨成捕手（広島広陵）も、そろそろ顔を出してくるだろう。「清宮世代」の本家、日本ハム1位の清宮 幸太郎内野手（早稲田実）は新庄新監督の元、飛躍を見せるのだろうか。

　まるで「我が子」のように思っている自分が恥ずかしいが、福岡大大濠バッテリー三浦と古賀がともに活躍する日が早く来てほしい。

（記事＝浦田由紀夫）