近藤健介、野村祐輔など、しぶとく活躍し続ける選手が多い2011年度ドラフトの現在地
野村祐輔(広島東洋)
2011年のドラフトから10年。NPBのセカンドキャリア調査によると、平均在籍年数7.7年と、現役選手より引退選手が多くなる。今回、現役のNPB選手は何人いるのかを紹介していきたい。
最も多かったのが、北海道日本ハムと東北楽天の4名だった。
日本ハムでは2位の松本剛外野手(帝京)、4位の近藤健介外野手(横浜)、6位の上沢直之投手(専大松戸)が在籍している。近藤と上沢はチームの柱に成長、松本は17年に115試合に出場している。3位の石川慎吾外野手(東大阪大柏原)は巨人でプレーしている。
東北楽天では、2位の釜田佳直投手(金沢)が通算21勝、6位の島内宏明外野手(星稜-明治大)は大躍進を遂げ、今季打点王を獲得した。4位の岡島豪郎外野手(関東学園大付 – 白鴎大)は今季4年ぶりに100安打以上をマークした。2019年途中に広島に移籍した3位の三好匠内野手(九州国際大付)は今季、移籍後最多となる64試合に出場している。
2名プレーしているのは、6球団。
・広島 1位野村祐輔投手(広島広陵-明治大)、2位菊池涼介内野手(武蔵工大二-中京学院大)
・横浜DeNA 2位高城俊人捕手(九州国際大付)、4位桑原将志外野手(福知山成美)
・巨人 2位今村信貴投手(太成学院大高)、4位高木京介投手(星稜-國學院大)
・千葉ロッテ 3位鈴木大地内野手(桐蔭学園-東洋大-千葉ロッテ-東北楽天)、4位益田直也投手(市立和歌山商– 関西国際大)
・中日 1位高橋周平内野手(東海大甲府)、3位田島慎二投手(中部大一高 – 東海学園大)
・福岡ソフトバンク 1位武田翔太投手(宮崎日大)、5位嘉弥真新也投手(八重山農林– ビッグ開発ベースボールクラブ – JX-ENEOS)
1名なのは、埼玉西武の1位十亀剣投手(愛工大名電-日本大-JR東日本)、オリックスの1位安達了一内野手(榛名– 上武大 – 東芝)は主力として活躍をしている。
残念ながら、阪神・東京ヤクルトは全員が退団をしていた。どの球団もしぶとく活躍している選手が多く、引退した選手の中にも実績を残した選手も多い。果たしてこの中から名球会入りする選手が現れるのか注目していきたい。
(記事:河嶋 宗一)