ドラフトは3年後の成果を見るのが大事と呼ばれる。その上で、2018年度のドラフトを振り返った時、どの球団のドラフトが凄いかといえば、広島東洋だろう。

<2018年>
1位:小園 海斗報徳学園
2位:島内颯太郎(九州共立大)
3位:林 昂汰(智辯和歌山
4位:中神拓斗(市立岐阜商
5位:田中 法彦菰野
6位:正隨 優弥(亜細亜大)
7位:羽月 隆太郎神村学園
育成1位:大盛 穂(静岡産業大)

 1位の小園は、プロ1年目から4本塁打、2年目は足踏みしたが、3年目は規定打席に到達し、打率.298、5本塁打、35打点、4盗塁と世代屈指の内野手にふさわしい活躍を見せている。この年はロッテ・藤原 恭大外野手、中日・根尾 昂内野手(ともに大阪桐蔭出身)を含めた高校生野手トリオが大人気だった。ここまで当たりといえる状況だ。

 2位の島内は1年目から25試合に登板。3年目の今年は51試合に登板し、49回を投げ51奪三振と投球回以上の奪三振を記録した点もポイントが高い。

 さらに3位の林は今季10本塁打を達成。102試合に出場し、レギュラー定着を果たした。
 4位の中神は今季ファームで、打率1割台。来季は結果を残せないと厳しい立場だ。
 5位の田中も一軍2試合登板を経験しているが、今季の二軍での防御率は4点台と後がない。

 6位・正随が持つポテンシャルは抜群。まだ一軍で通算2本塁打だが、鈴木 誠也外野手(二松学舎大附)がポスティングシステムでMLB移籍となれば、大きなチャンスととらえることもできる。

 7位の羽月は3年目の今年にプロ初本塁打を記録し、自己最多の39試合に出場。ドラフト7位ということを考えれば、かなり理想的といえる。

 育成1位の大盛は支配下2年目から50試合連続出場。今年は56試合で打率.270、二軍でも34試合、打率.301。育成スタートとすれば十分な成績だ。

 指名8選手のうち7選手が一軍出場。活躍度でいえば、12球団の中でもピカイチで神ドラフトと言っても過言ではない。

 選手の将来性を見抜いたスカウトの眼力、そして特に野手陣を育てたコーチの手腕が光った年だった。

(記事:河嶋 宗一