2021年のペナントレースは、セ・リーグがヤクルト、パ・リーグはオリックスが優勝を飾った。ヤクルトは奥川 恭伸投手(星稜出身)、オリックスは宮城 大弥投手(興南出身)と高卒2年目の投手が飛躍。チームに欠かせない存在となった。その他にもロッテ・佐々木 朗希大船渡出身)や阪神・及川 雅貴投手(横浜高出身)ら、同じく高卒2年目の投手がクライマックスシリーズに進出したチームの戦力となった。

 彼らのように生え抜きの高卒投手が早い段階で計算できるようになると、チームにとってはこの上なく大きい。国内FA権の取得までの期間が大学生や社会人出身の選手と比べ1年長いからだ。

 さて、各球団の生え抜き高卒投手は、今シーズンどれだけの勝ち星を挙げているのかを振り返ってみたい。

 今シーズン最下位に沈んだDeNAは、チーム最多勝が大貫 晋一投手(桐陽出身)の6勝と投手陣が振るわなかった。エースとして期待された今永 昇太投手(北筑出身)は、故障の影響もあり19試合の登板で5勝。濱口 遥大投手(三養基出身)と新外国人のロメロも今永と同じく5勝にとどまっている。

 高卒の投手では阪口 皓亮投手(北海出身)がチャンスを掴んだ。2017年ドラフト3位で指名され北海からDeNAへと入団した右腕は、4月4日の広島戦でプロ初勝利をマーク。同時に三浦 大輔監督に初勝利をプレゼントした。9月に入ってから右肘を手術したこともあり今シーズンは8試合で2勝にとどまったが、来シーズン以降に大きな期待がかかっている。

 同じく生え抜きの高卒投手では京山 将弥投手(近江出身)が2勝、中継ぎの砂田 毅樹投手(明桜出身)が同じく2勝。阪口と合わせてわずか6勝しか挙げることができていない。

 5年目を迎えた京山は後半戦で2試合連続の好投を見せ、2連勝を飾るも9月以降の8試合では1つも勝つことができなかった。今シーズン最後の登板となった10月28日の広島戦では5回7失点と打ち込まれ7敗目を喫した。高卒2年目の2018年に6勝を挙げていることを考えると今シーズンの2勝7敗は少し物足りない。

 ここ2年は登板数を減らしていた砂田は中継ぎとして58試合の登板で2勝2敗18ホールド、防御率3.24とブルペンに欠かせない存在だった。

 今年はドラフト1位で高卒投手の小園 健太投手(市立和歌山)を指名。実に10年ぶりにドラフト1位で高卒投手の交渉権を獲得した。阪口や京山をはじめとした生え抜き高卒の投手達が奮起することに期待がかかる。

<DeNA・生え抜き高卒投手勝利数>

チーム勝利数:54勝
生え抜き高卒投手勝利数:6勝(11.1%)

(2勝)阪口 皓亮北海→2017年3位)
(2勝)砂田 毅樹明桜→2013年育成1位)
(2勝)京山 将弥近江→2016年4位)

(記事:勝田 聡)