巨人菅野に「天敵トリオ」の壁、阪神高橋は「お得意様」/CS開幕
巨人・菅野智之投手
昨年はコロナ禍の影響で、クライマックスシリーズがなかったセ・リーグ。2年ぶりに6日から開催されるが、ファーストステージは伝統の一戦、阪神VS巨人となった。この2チームは過去2度、ファーストステージで対戦。いずれも巨人が勝利しているが、今年は阪神の「三度目の正直」になるかもしれない。
3戦の超短期決戦だけに、初戦をいかにとるかが両チームの大きな課題となる。当然、「開幕投手」となる先発投手が大きなカギを握ることになる。巨人はエース菅野 智之投手(東海大相模出身)、阪神が高橋 遥人投手(常葉橘出身)がその大役を担う。
巨人菅野は今季阪神戦で3試合に先発して1勝1敗、防御率2.53。対する阪神高橋は今季巨人戦に2試合先発し1勝0敗、防御率0.00。9月25日には5安打完封している。その時の巨人の先発は菅野だった。10月14日では先発7回でわずか1安打、11奪三振無失点の快投だった。データは少ないものの、結果的には阪神高橋が巨人打線を完全に封じている。
菅野にはさらに悪いデータもある。今季、阪神戦で3試合19安打を許しているが、そのうち近本、中野、糸原の3人に11本も許している。
近本 9・19 右2 三振 投直
9・25 左2 遊飛 三振 右2
10・13 中安 中安 二ゴ
中野 9・19 三ギ 左安 三振
9・25 捕邪 三2 捕ゴ 左2
10・13 三振 三振 二ゴ 投ゴ
糸原 9・19 中安 二ゴ 二ゴ
9・25 二ゴ 遊ゴ 右本
10・13 中安 二ゴ 遊ゴ
3人合計で29打数11安打、打率.379と阪神が誇る左打者が菅野を「得意」としている。近本10打数5安打、中野10打数3安打、糸原9打数3安打。近本は全3試合で安打をマーク。2試合でマルチをマークして打率は5割。第一打席はすべて安打を放っている。糸原も3試合すべてで安打をマークし、そのうち1本は本塁打だった。
菅野にとっては3人の出塁を許すと失点にもつながりやすい。レギュラーシーズンのリベンジをしない限り、勝つのは非常に苦しくなる。