智辯和歌山からの152キロルーキー右腕小林がデビュー戦で村上と対決へ
智辯和歌山時代の小林 樹斗投手
広島のルーキー、152キロ右腕・小林 樹斗投手(智辯和歌山出身)が、いよいよプロデビューを迎える。11月1日の今季最終戦、ヤクルト戦に先発することになった。智辯和歌山では「史上最強投手」と呼ばれ、昨年夏の交流戦でも甲子園で151キロをマークして、実力を発揮していた。コロナ禍のなか、春夏連続して甲子園での大会がなかった世代。光る素質をもてあましていた右腕が、いよいよベールを脱ぐ。
相手がなんともいい。今年優勝を決めたヤクルト。さらに、4番の村上 宗隆内野手(九州学院出身)は、最終戦で「本塁打王」「打点王」の2冠を狙っているスラッガー。自分の実力をぶつけるのにもってこいの打者だろう。もちろん、相手は一発を狙ってくる。チームとしては完全な「消化試合」だが、小林も村上も個人的には全力で勝負できる。小気味のいい投球フォームから、声が出るほどの気合で直球を投げ込んでいた小林。プロでもあの気合を見せてほしい。
今季ファームでは8試合に登板し、0勝2敗、防御率3.30。1完投もマークするなど、先発投手としても訓練を重ねてきた。宮崎で行われているフェニックスリーグでも、3試合に先発して防御率2.57の数字を収めている。投手王国になりつつある広島の先発陣へ来年以降に割って入るためにも大きなアピールチャンスがめぐってきたことになる。
プロ初登板マウンド1イニング目から村上との対決となる可能性は十分ある。今季レギュラーシーズン、セパ通じてまさにラストゲーム。プレーボールから目が離せない。