高卒2年目で規定投球回・規定打席到達!ミラクルが起きた19年オリックスドラフト
宮城 大弥(2019年1位)、紅林弘太郎(2019年2位)
25年ぶりにリーグ優勝を収めたオリックス。今回は歴史的に見ても稀な19年ドラフトを振り返る。
<2019年>
1位:宮城 大弥(興南)
2位:紅林弘太郎(駿河総合)
3位:村西 良太(津名-近畿大学)
4位:前 佑囲斗(津田学園)
5位:勝俣 翔貴(東海大菅生-国際武道大)
育成1位:佐藤 一磨(横浜隼人)
育成2位:谷岡颯汰(武田)
育成3位:中田唯斗(大阪桐蔭)
育成4位:平野大和(日章学園)
育成5位:鶴見 凌也 (常磐大高)
育成6位:大下 誠一郎(白鴎大足利–白鴎大)
育成7位:佐藤 優悟(柴田-仙台大)
育成8位:松山 真之(都立四商-富山サンダーバーズ)
宮城と紅林。指名から2年にして、彼らが優勝の立役者になるとは想像できなかっただろう。高校生NO.1左腕の呼び声が高かった宮城は、高校生ではなかなか見ない完成度を持った投手だったとはいえ、防御率2位、13勝、規定投球回に達成した。
紅林は当初指名した石川昂弥(東邦出身)のクジを外したため、代わりとなる和製大砲候補だった。それが、規定打席に到達した。高卒2年目の投手と野手が、規定投球回数と規定打席に達するのは考えられない。野球ゲームの自操作ぐらいしないと起こり得ない起用法と活躍である。村西は2年目に18試合登板。さらに、育成から昇格し、通算3本塁打を放っている大下もキャラは抜群だ。
前、中田、佐藤、武田など潜在能力が高い速球投手も多く、勝俣も来季は勝負のスラッガー。19年のドラフトが真に成功だったといえるのは、来年から25年にかけてどれだけ活躍選手が出てくるのか。宮城、紅林もこの年で終わらず、長く球団の柱として活躍してほしい。