今シーズンもルーキーを含め多くの若手選手が一軍で頭角を現してきた。今シーズンから一軍での出番が増えてきた入団5年目以内の選手を球団ごとに振り返ってみたい。

 クライマックスシリーズ出場権争いを繰り広げている楽天は、ドラフト1位左腕の早川 隆久木更津総合→早稲田大→2020年1位)がここまで9勝(7敗)を挙げている。

 23試合の登板でQSは9試合と、安定して長いイニングを投げることはできていないが、それでもチーム3位タイとなる134.2回を投げている。日程的に規定投球回に到達するかは微妙なところだが、楽天のルーキーが初年度に100回以上を投げたのは2014年の松井 裕樹以来7年ぶりのこと。即戦力に相応しい働きを見せていると言っても差し支えはないだろう。

 その他の投手では、5年目の西口 直人(山本→甲賀健康医療専門学校→2016年10位)が躍進した。これまでの4年間ではわずか1試合のみの登板だったが、今シーズンはここまで31試合に登板。プロ初勝利を含む5勝を挙げた。勝ちパターンではないものの、ホールドは2つマークしている。また、10月18日の日本ハム戦では、4回を投げるロングリリーフもこなすなど様々な場面で登板してきた。来シーズン以降の起用法はわからないものの、先発ローテーションや勝ちパターンの争いには加わってきそうだ。

 野手では大卒4年目の山﨑 剛(日章学園→國學院大→2017年3位)が9月半ばから「1番・遊撃」に定着した。昨シーズンまではスタメンでの起用は少なく、ルーキーイヤーの2018年の33試合(84打席)がキャリアハイだった。今シーズンはすでに51試合(172打席)に出場。そのなかで打率.257(148-38)の成績を残している。10月に入ってからは打率.243(53-13)ながら3本塁打を放ち、OPS.812と長打が増えた。一発のあるリードオフマンとしての期待値は高い。

 田中 将大の獲得で湧いた今シーズンの楽天だが、ここ5年で入団した選手たちも結果を出しつつある。今シーズン飛躍した彼らが来シーズン以降、主力選手に成長することができるのか見守っていきたい。

<今シーズン成績>

・投手

早川 隆久木更津総合→早稲田大→2020年1位)
23試合(134.2回) 9勝7敗 防御率3.94

西口 直人(山本→甲賀健康医療専門学校→2016年10位)
31試合(55.2回) 5勝2敗 防御率3.40

・野手

山﨑 剛(日章学園→國學院大→2017年3位)
51試合 打率.257(148打数38安打) 4本塁打 20打点

※数字は2021年10月19日終了時点

(記事:勝田 聡)