【日本ハム】伊藤&立野の投手陣、野村が中軸の打線にロマン~5年目以内若手
野村 佑希(花咲徳栄出身)
今シーズンもルーキーを含め多くの若手選手が一軍で頭角を現してきた。今シーズンから一軍での出番が増えてきた入団5年目以内の選手を球団ごとに振り返ってみたい。
今シーズンの日本ハムは序盤から低迷し、すでにクライマックスシリーズ出場への道は絶たれ、Bクラスが確定している。それに伴って栗山 英樹監督の退任も球団から発表された。来年からは新しいチームで再出発を図ることになる。
新しいチームで中心となりそうな入団5年目以内の投手は、やはり伊藤 大海(駒大苫小牧→駒沢大中退→苫小牧駒沢大→2020年1位)だろう。ルーキーながら先発ローテーションを任され、チーム2位の9勝(9敗)をマーク。21先発のうち15試合でQSを達成しており安定度も高い。また、東京オリンピックでは「追いロジン」を見せたようにマウンドでの度胸も抜群。新時代のエースとなりそうな予感が漂っている。
同じく先発右腕の立野 和明(中部大一→東海理化→2019年2位)も躍進した。6月5日にプロ初登板のマウンドに立った立野は、ここまで10試合に登板し4勝(2敗)、防御率2.57の成績を残している。社会人出身だが大学を経由していないため、まだ23歳で伊藤よりも1歳若いのも魅力的だ。
日本ハムはエースの上沢 直之もまだ27歳。その下の世代から強力な先発ローテーション候補が出てきたのは心強い。
野手では野村 佑希(花咲徳栄→2018年2位)が主軸候補として奮闘している。昨シーズンは故障もあり21試合の出場にとどまったが、今シーズンはここまで91試合に出場。そのうちチーム最多となる45試合で3番を任されている。そのなかで打率.268(339打数91安打)、5本塁打の成績を残してきた。数字だけ見ると物足りなく映るが、高卒3年目でこの数字は上々だろう。
日本ハムは2023年シーズンから本拠地が北広島に移転する。新球場元年には伊藤や立野、そして野村が立派なチームの中心選手となっていることに期待がかかる。
<今シーズン成績>
・投手
伊藤大海(駒大苫小牧→駒沢大中退→苫小牧駒沢大→2020年1位)
21試合(132回) 9勝9敗 防御率3.00
立野和明(中部大一→東海理化→2019年2位)
10試合(49回) 4勝2敗 防御率2.57
・野手
野村佑希(花咲徳栄→2018年2位)
91試合 打率.268(339打数91安打) 5本塁打 30打点
※数字は2021年10月17日終了時点
(記事:勝田 聡)