【日ハム】ドラ3・水野達稀(JR四国) 高校通算27HRの打撃で2023新ドームでの開幕スタメン誓う!
大渕隆スカウト部長(右)加藤竜人担当スカウトと笑顔のJR四国・水野達稀遊撃手<撮影時のみマスクを外しています>
2021年10月11日(月)に東京都内のホテルで開催された「2021年プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」において、北海道日本ハムファイターズから3巡目指名を受けた「四国の牛若丸」ことJR四国のショートストップ・水野 達稀(みずの たつき・右投左打・丸亀城西卒3年目)が、10月18日(月)15時から香川県高松市のJR四国本社にて、北海道日本ハムファイターズから指名あいさつを受けた。
171センチ75キロの小兵ながら、丸亀城西では高校通算27本のリードオフマンとして、2年春の香川県高野連招待試合では、来年よりチームメイトとなる早稲田実3年・清宮 幸太郎の前で5打数4安打6打点1本塁打2盗塁と躍動。3年夏には13年ぶりの甲子園出場に大きく貢献(当時のインタビュー)した。
さらに「3年でのプロ入り」を明確に掲げて進んだJR四国でも、高卒1年目から2000年以降生まれで初となる都市対抗での一発を放った。
また今年も日本選手権1回戦で三菱重工West右腕・八木 彬(八戸学院光星~東北福祉大卒2年目・千葉ロッテマリーンズ5巡目指名)から、[stadium]ほっともっとスタジアム神戸[/stadium]の右中間最深部にサヨナラアーチを叩きこみ、ベスト8入りの原動力となった。全国大会での活躍が光る左打者は、左胸に宇多津駅所属の名札を輝かせた制服姿での応対も堂々としたものだった。
この日は硬式野球部・髙須賀 浩部長・山田 啓司監督と共に臨んだ出迎え時こそ緊張の面持ちだったが、その後は終始リラックス。面談冒頭で日本ハム大渕 隆スカウト部長が「ウチは今季、二遊間を補強ポイントにしていた。攻撃型選手として、今いる選手や守備型として9巡目で指名した上川畑(大梧・倉敷商~日本大・NTT東日本)と競争して2023年・新ドームの開幕スタメンを目指して頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。
北海道日本ハムファイターズ3巡目指名あいさつ後の記者会見で話すJR四国・水野達稀遊撃手
さらにドラフト当日の心情を問われると「早くから担当の加藤(竜人)スカウトには見て頂いていたし、石井(一成)さんもケガをされた(9月30日・左第五中足骨骨折で全治3か月の発表)ので、ファイターズさんには期待していました」とチーム事情まで完全に把握した上での冷静な回答を披露した。
また、約20分のあいさつを終えた後の会見でも「金子 誠さんのような守備を目指したいし、左打者としては田中 賢介さんのようにチャンスに強く打率も残せる選手になりたい」とファイターズ名二遊間をリスペクトしつつ、「1年目から開幕一軍と新人王を狙っていく」と強気な言葉を並べた。
その一方で「ラーメンは味噌味が好き」「杉谷(拳士)さんもいじってもらえれば」など、北海道やチームの特長であるファミリー的雰囲気にも進んで飛び込んでいく姿勢を示している。
なお、水野の北海道日本ハムファイターズとの仮契約は四国地区予選終了後になりそうだ。四国銀行・中川 毅監督が「昨年も補強選手になった経験があるので、今年も要望しようと思っている」と述べているように、2年連続での四国銀行への都市対抗補強が有力視されている。11月28日(日)に開幕する都市対抗での戦いを終えた後になる見込みだ。
まずは[stadium]東京ドーム[/stadium]、来年2022は[stadium]札幌ドーム[/stadium]、そして2023は新ドームでのショートストップレギュラーへ。
日本ハムの創業者である大社氏が生まれた香川県育ちの「四国の牛若丸」は、チームの歴史をたどりながら、「みずの・たつき」の名を日本中に広めていく。
(取材=寺下友徳)