コロナウイルスの感染者は減少傾向にあるとは言え、まだまだ予断を許さない状況は続いている。
 日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)は5月7日、6日までのチーム活動禁止の通達を14日まで延長することを発表し、14日以降についても政府の方針等を鑑みて改めて判断することを通達。先はまだまだ見えない状況とは言え、8月2日からの日本選手権開催に向けて連盟としても取り組んでいく構えを示した。

 4月13日から始まったボーイズリーグの活動禁止期間。この長期間の自粛で懸念されるのは、練習量低下による、体力的な問題と実戦感覚が失われることだ。

 ただその期間を有効に活用し、改めて野球のルールを学ぼうとするチームがある。それが高校、大学で活躍する選手を数多く輩出する東京城南ボーイズだ。
 過去には春日部共栄のエースだった村田 賢一投手(明治大1年)や、常総学院のスラッガーだった斉藤 勇人選手(明治大)、そして現役高校球児でもU-15代表だった金井 慎之介選手(横浜)や大型外野手・吉野 創士選手(昌平)など、有望な球児を多く輩出しているが、再開後を見据えて選手たちに実戦のイメージトレーニングを行ってもらう取り組みを始めた。

 選手たちには野球の実践プレーの問題集を購入してもらい、野球ノートに解答とそれに対する感想や意見を書いてもらう。内容は各学年の担当のコーチが、指名制でノートを写真に撮りメールで報告させる予定だ。

 チームが指定した問題集では実際にあったプレーを交えながら、状況に応じた守備位置、カバーリング、ルールについて学ぶことができ、問題を解き進めることで頭の中で実戦練習ができる。

 東京城南ボーイズの大枝茂明監督は、今回の取り組み背景について「短期間で実践感覚を取り戻して欲しい」という狙いがあると明かす。
 もし5月下旬や6月に練習が再開できても、大会までに実戦感覚を取り戻すのは非常に難しい。その中で大枝監督が思いついた策が、問題集を用いてのイメージトレーニングだった。

 「練習が再開すれば、体力面は早く取り戻せるかもしれませんが、実戦感覚を取り戻すのはなかなか難しいです。ですので、今のうちから少しでも実戦感覚を頭でイメージできればと思い、今回の取り組みを始めました」

 野球というスポーツは複雑なルールで成り立っている。それを巡って複雑な状況判断が求められる。基本的なルールだけではなく、ルールにおける最善の動きができる選手が多いチームほど強さを発揮する。

 こうした自習期間で、野球の勉強を復習する東京城南ボーイズの方針は多くの中高生に参考となるだろう。

(記事=栗崎 祐太朗)


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