杉谷 拳士選手(帝京出身・北海道日本ハムファイターズ)や万波 中正選手(横浜出身・北海道日本ハムファイターズ)などを輩出し、高校野球でも多くのOBがレギュラーとして活躍を見せる東練馬シニア。
 チームとしても昨年は2年連続でジャイアンツカップで決勝進出を果たすなど、リトルシニアの強豪として存在感を見せている。

 チームを率いる徳元敏監督は、オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)や東北楽天ゴールデンイーグルスで9年間の現役生活を送った元プロ野球選手で、その他にも和田一浩氏(元中日など)や田中充氏(元ヤクルトなど)など経験豊富なスタッフが指導にあたっている。

 そして昨年、東京ヤクルトスワローズでゴールデングラブ賞を計10度獲得し、19年の現役生活を送った宮本慎也氏が新たにコーチに就任した。
 宮本氏は毎週土日に選手たちに指導を行い、チームの活動ができない現在はLINEグループで選手たちの中に入りアドバイスを送る。

 徳元監督も「選手たちは本当に恵まれています」と思わず口にし、飛躍の糧にして欲しいと期待を送る。

 「特に礼儀など厳しく指導していただいていて、選手たちはピリピリしながら練習に打ち込んでいます。LINEグループでも技術のことで何度もやり取りをして、動画でもアドバイスをもらうなど本当に有難いですね」

 実は昨秋、東練馬シニアは台風19号の影響で、荒川の河川敷にある練習グランドが完全に水没する被害に遭った。保護者の多大な協力もあり、2か月程で元のグランドで練習ができるようになったが、修復がようやく終わったところに今回のコロナウイルス感染拡大での練習自粛。

 徳元監督は保護者の方々への恩返しを掲げていただけに、現在の状況に苦しい胸の打ちを明かした。

 「台風の後はしんどかったのですが、ご父兄のみなさんにご協力いただき、またグランドで練習を行うことができました。本当に感謝しています。
 全国選抜大会にも出場が決まっていて、恩返しができないかと思っていた矢先の今回の中止でした。もし夏に戦えるのであれば、戦力もいるので何とか全国で勝ちたいですね」

 宮本氏の教えを活かして、保護者の方々への恩返しはできるか。先の見えない状況ではあるが、選手たちの踏ん張りに期待したい。

(記事=栗崎 祐太朗)


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