名門ボーイズ、タイガースカップベスト4チームの現在の過ごし方
関西地区では選手と密に連絡を取るチームが多いようだ(※写真はタイガースカップ2019)
再開のメドが立たない状況が続く野球界。中学野球でも、すべての連盟が活動の中止を各チームに通達しており、選手たちは自宅待機を余儀なくされている。
野球が盛んな地域である関西地区も例外ではないが、電話取材を行って見えてきたのは選手と指導が密に連絡を取ってることだ。
大阪府内で活動する強豪ボーイズリーグのチームは、各学年ごとの担当の指導者が選手たちと連絡を取っており、自宅でもできる練習メニューや精神面のフォローを行っている。チームの指導者は、保護者とも連絡を取り合いながら、選手たちの精神面に気を使っていると話す。
「3年生はもちろん進路に不安を抱えているでしょうし、新1年生も入部してから3日で練習が中止になりました。親御さんからもストレスが多いようだと伺っていますし、チームとしてほっとけないですね」
また奈良県内で活動し、関西地区屈指の好捕手・長岡真一郎擁する桜井シニアでは、長岡徹也監督が週に1度LINEで選手たちにメッセージを送り、野球への情熱を失わないように心がけている。
チームの指導者は「条件はみんな同じ」としながらも、選手たちの気持ちを慮った。
「選手たちには、体幹トレーニングなどのメニューを渡しています。
またやる気を失わないために、鼓舞する気持ちを込めて週に1度選手たちにメッセージを送っています。選手たちからは『早くやりたい』という声が聞こえてきますが、命が懸かっていることなので、今は我慢ですね」
その他にも、普段から書かせている野球ノートを写真にとってLINEで送ってもらうなど、コミュニケーションアプリを駆使して密に選手と連絡を取るといった声が多く聞こえてきた。
感染拡大が1日でも早く終息して、選手たちの不安が晴れることを願いたい。
(取材=栗崎 祐太朗)
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