緊急事態宣言は中学野球にも影響。福岡の中学野球チームの反応は
福岡の中学野球の状況とは?(※写真は2019年5月のゼット旗福岡大会)
16日に、緊急事態宣言が7都府県から全国に拡大されたが、中学野球はすでにすべての連盟が活動中止を発表している。
選手たちは自宅待機を余儀なくされており、指導者たちからは不安の声が上がっている。
いち早く、緊急事態宣言が発令された都市の一つである福岡県の指導者たちに話を聞くと、活動中止以降は選手と頻繁に連絡を取るのではなく、自主性に任せる方針のチームが多いことが見えてきた。
県内のあるボーイズリーグのチーム指導者は、選手たちが焦りから外での自主練習に励む可能性を指摘し、必要以上に連絡は取っていないことを明かす。
「焦る気持ちはわかりますが、今は安全が第一です。我々としても、選手の体力が落ちていくのは本当に心苦しいですが、何事も無く終息を迎えることができるように保護者の方々とも連絡を取り合いながらやっています」
また高校野球では、コミュニケーションアプリや動画を駆使して、面談やトレーニング動画の共有を行っているチームも見受けられるが、中学生ではまだ携帯電話やスマートフォンを持たない選手も一定数いる。
福岡県内の別のチームの指導者は、今は直接的な連絡は取らずに選手を刺激しないようにしていると語った。
「選手も疲弊しているでしょうし、過度な連絡は取らなくても良いかなと思います。
選手の自宅での様子は親御さんから聞いているので、今は無理をせずに休止期間を過ごしてほしいですね。進路も何が起こるかわからないので、しっかりと勉強するようにお伝えしています」
果たして、ゴールデンウィークを迎えることには終息しているのか。球児たちが、夏には笑顔で白球を追いかけることができるよう願っている。
(取材=栗崎 祐太朗)
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