ボーイズリーグは全チームを活動禁止に。高校新1年生は入寮できない事態も
広島ボーイズの選手たち(※写真は2019年5月撮影)
4月7日に7都府県に緊急事態宣言が出され、影響はアマチュア野球にも全国的に広がっている。
中学野球では、日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)が4月13日~5月6日までの活動の一切を禁止することを発表。これまでは各地区の連盟ごとの判断であったが、連盟に所属するすべてのチームへ活動禁止を通達した。
これを受けて中学野球の指導者たちの間では、より選手たちへのフォローを徹底していく声が上がっている。
過去に5名のプロ野球選手を輩出した実績を持つ広島ボーイズでは、選手たちを勇気づける声かけを意識的に行っている。チームを率いる株本貞信監督は、選手たちに夏へ向けて希望を持って欲しいと思いを語った。
「自分たちだけではなく、みんな同じ境遇にあると選手たちには言っています。諦めずに前向きになってほしいと思っています」
また影響は卒部生にも及んでいる。チームを卒業し、この春からは高校野球の世界へ踏み込むはずだった高校新1年生の選手たちだが、入寮を予定していた選手たちは入寮日が延期となり、また入寮したものの帰省するケースも出てきている。
昨年は、U-15日本代表選手を2名輩出した佐賀フィールドナインの若林暁生監督は、今年は卒部生が遠方の高校へ進学することを明かし、いまだに入寮が出来ていない状況に選手たちの気持ちを慮った。
「今年は関東のチームにも選手が進む予定ですが、本来の入寮日よりもずれ込んでしまっているようです。選手たちは不安だと思いますが、関東は本当に大変な状況のようですし仕方ないのかなと思います」
高校野球と同様に、選手たちが一日でも早くグランドでプレーでき、そして無事に夏を迎えることを願ってやまない。
(記事:栗崎 祐太朗)
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