共に実績のある兄を持つ、熊本泗水ボーイズの関西地区進学コンビに注目
熊本泗水ボーイズの荒木颯太(左)と星子天真(右)
熊本県菊池市で活動する熊本泗水ボーイズから、二人の注目選手がこの春から高校野球へと踏み出していく。
その選手が星子天真と荒木颯太だ。
共に福岡ソフトバンクホークスジュニアに所属した後、熊本泗水ボーイズに入団し、カルリプケン世界大会日本打表に選出。その後も互いにチームの主軸として活躍し、星子は世界少年野球大会代表(ボーイズ日本代表)に、荒木は鶴岡一人記念大会の中九州選抜チームに選出されるなど、中学野球では確かな実績を残した。
星子は、荒木について「走攻守が揃っていて、本当に頼りになる選手」と語り、また荒木も「あのリーダーシップは真似できない」と話す。二人はチームメイトでありながら、ライバルとしても互いに高め合い、切磋琢磨しながら成長してきた。
そんな二人には、福岡ソフトバンクホークスジュニアに所属していた以外にも共通点がある。
一つ目は、兄に実績のある選手がいることだ。星子の兄、星子海勢は福岡大大濠の主砲として高校通算40本以上の本塁打を放っており、また荒木の兄・荒木翔太(千原台出身)は2019年ドラフト会議でソフトバンクホークスに育成6位指名を受けてプロ入りを果たした。兄の姿を見て野球を始め、活躍する姿を追いかけてながら成長してきた点で、二人は同じ境遇にある。
また、卒業後は関西地区の高校に進学予定である点も同じだ。
高校からは別のチームで戦うことになるが、同じ関西地区であるだけに練習試合や公式戦で対戦することも考えられる。
星子が高校野球に向けて、「1年生からどんどんアピールして、3年生になったらチームを引っ張れる存在になって春夏連覇したいと思います」と語れば、荒木も負けじと「チームの課題や自分の課題を見つけてながらやってき、走攻守の三拍子が揃った選手になりたい思います」と意気込みを見せる。
熊本泗水ボーイズコンビが、高校野球でどんな活躍を見せるか見逃せない。
(記事=栗崎 祐太朗)
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