甲子園に響き渡った強烈なキャプテンシー 勝本大智(関メディベースボール学院ヤング)の存在感はすでに中学トップクラス
勝本大智(関メディベースボール学院ヤング)
12月7日、阪神甲子園球場にて第15回タイガースカップ2019の準決勝、決勝の計3試合が行われ、兵庫伊丹ヤングが2年ぶり2度目の優勝を飾った。
五條シニアと準決勝で対戦した関メディベースボール学院ヤングは、序盤に流れを作れず9対2のコールド負け。創部5年目にして初のタイガースカップ出場を果たし、準決勝まで進出を果たしたが、最後は悔しさの残る敗戦となった。
それでも主将で4番を務める勝本大智は、この敗戦を次に繋げたいと前を向いた。
「みんなで戦えたのが一番嬉しいですし、この試合で終わりでは無いので次に繋げていきたいと前向きな気持ちで考えてます。今日の敗退はプラスの敗退だと思います」
身長178センチ、体重78キロと中学2年とは思えない体格を持つ持つ勝本は、チームの4番としてパワフルなスイングを披露しただけでなく、主将としても積極的に声でチームを引っ張った。
準決勝を指揮した坂田達也コーチも、「プレーでもキャプテンとしても、チームを引っ張ってくれている」と話すなど指導者からも信頼を集め、また関メディベースボール学院ヤングに勝利した五條シニアの選手たちも、「相手のキャプテン、めっちゃ声がでかいな」と驚きを見せた程だ。
だが、チームとしては一丸となって戦えたと前を向く一方で、個人としては課題の残る大会となった。自らの打撃については唇を噛み、悔しさを露わにした。
「本当に課題だらけです。なのでこれというものは絞れなくて。本当に多くの課題を克服しないといけません」
これからの課題は明確だ。4番としてチャンスで一本を打てるような打者を目指し、心身共に己を磨いていくことを誓う。
「まだまだみんなを助けられるような打撃ができていません。大切なところで打てなくて、打つのはチャンスで無い場面ばかりです。
最後の打席もしっかり振り抜くことが出来なかったですし、キャプテンとしてもチームの一員としても、みんなの期待に応えられるような打撃がしたいです」
来週からは春季大会に向けた予選もスタートし、落ち込んでいる暇は無い。今回の敗戦で出た課題を、この一週間でどこまで詰めていくことができるか注目だ。
(記事=栗崎 祐太朗)
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