元巨人・清水氏も絶賛の技術力と思考力 2年連続U-15日本代表の福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)の1年間の成長
2年連続U-15日本代表の福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)
愛媛県松山市で行われた「U-15アジアチャレンジマッチ2019」。5大会連続での優勝を飾った日本代表だったが、その中で2年連続でのU-15日本代表入りを果たし、全試合で1番打者を務めた福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)の存在感は非常に大きかった。
11打数5安打と記録もしっかりと残しただけでなく、また守備でも本職では無いセカンドを華麗にこなして技術の高さをアピール。特に打撃では、右方向に打つ、カットする、長打を狙うといった「意思のある打撃」が感じられ、考えてプレーしていることがひしひしと伝わる選手であった。
昨年のU-15日本代表の監督を務めた清水隆行氏も、福原の「考えてプレーできる選手」と絶賛していた。
「足が速くて、野球の頭がすごくいい選手です。ホームランをたくさん打つようなタイプではありませんが、自分で考えて右方向に打ったりして『中学生がそんなこと考えて野球やるんだ』と思ったのはこの子です 」
技術の高さ、野球脳の高さが際立つ福原であるが、この一年間の成長については「パワー」がついたことと話す。ご両親の食事、栄養面でのサポートもあり体に力が付いてきた福原は、自らも驚く打球を打つことがあると語る。
「逆方向にも強い打球を打てるようになりました。外野フライで(外野の頭は)超えないなと思った打球でも超えていくことがあり、少しずつパワーもついてきてると感じています」
だが、来春からスタートする高校野球に向けては、更なるパワーアップの必要性を感じている。まずは1年夏からの試合出場を目指す福原は、この冬場のオフシーズンでは体力の更なる向上を掲げて練習に取り組む構えだ。
「高校1年の夏には試合に出たいと思っているので、まずは体力で高校生に負けないように走り込みなど準備をしっかりしたいと思います」
最終的にはU-18日本代表や、侍ジャパンのトップチームも目指していきたいと先の目標も語る福原。まずは福原の「技術力、思考力」が高校野球でどこまで通用するのか見物だ。
(記事=栗崎 祐太朗)
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