未来像は宮崎敏郎(横浜DeNA)。U-15でMVP獲得の酒井優夢(橿原ボーイズ)の魅力は「技術×パワー」
酒井優夢(橿原ボーイズ)
愛媛県松山市の[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で開催された「U-15アジアチャレンジマッチ2019」。侍ジャパンU-15代表は、11月24日のチャイニーズ・タイペイ戦で10対0の5回コールド勝ちを収めて5大会連続優勝を達成した。
大会の最優秀選手賞を獲得したのは、橿原ボーイズの酒井優夢。9打数6安打7打点の成績を残して、堂々の受賞であった。
閉会式を終えてベンチ裏に戻ってきた酒井は、開口一番に「とても嬉しいです」と思わず笑みを見せる。大会が始まる前は、試合に出場できるか不安もあったと話すが、そんな中で結果を出すことが出来たのは大きな自信になった。
「とても良い選手ばかりで自分も出場できるかわからなかったのですが、それで試合に出ることができて活躍もできたのでとても良かったと思います」
168センチ76キロのガッチリした体格から、鋭いスイングを見せる酒井。オープンスタンスの構えから、自分の間合いでボールを見極めてしっかりとスイングが出来る選手で、鋭いライナー性の打球だけでなく長打も放つことができる。
技術とパワーを持ち合わせたところで見ていけば、横浜DeNAベイスターズの宮崎敏郎が完成形でイメージできる。球界屈指のヒットメーカーであり、長打力にも秀でている宮崎のように、打線の核となうような活躍を見せて欲しい。
だが、そんな酒井に慢心は一切無い。U-15日本代表のチームメイトについても「みんながみんな打つので、とてもすごいと思った」と語り、周りから学ぼうとする姿勢も忘れない。
来春からは、高校野球の世界にも飛び込んでいくが、酒井は高い目標を掲げて努力を続けていくことを誓う。
「高校でも1年からベンチに入り、5期連続で甲子園に行きたいと思います」
橿原ボーイズのチームメイトには、同じU-15日本代表に選出された岡西佑弥もおり、高め合う共でありライバルもいる。高校野球でも切磋琢磨を続け、甲子園を沸かせることができるか注目だ。
(記事=河嶋 宗一)
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