他のリーグとは一線を画すポニーリーグの特徴と魅力を紹介!
第7回DeNAベイスターズカップに出場している横浜旭峰ポニー
中学野球の中で、近年急速にチーム数、選手数が増えているのがポニーリーグだ。元々、アメリカで誕生したポニーリーグは、他の中学野球リーグとは性質が大きく異なっており、これまで高橋由伸氏(元巨人監督)や石井一久氏(楽天ゼネラルマネージャー)、現役選手では今井達也(西武)や梅野隆太郎(阪神)を輩出した歴史を持つ。今回は、そんなポニーリーグの特徴を紹介していく。
まず、ポニーリーグの最も大きな特徴と言えるのが、世界との繋がりを持っていることだ。ポニーリーグは現在、日本やメキシコ、中国、カナダなど十数カ国に協会があり、全世界で30,000以上の団体が活動している。世界規模で見ると、最も大きな中学生硬式野球のリーグになるのだ。
そのため、毎年世界選手権が開催され、海外チームとの対戦のチャンスがある。合言葉となっている「世界の子供と野球をしよう」を、まさに地で行く団体なのだ。
また、ポニーリーグ独自のルールも存在する。それが「リエントリー」というルールだ。
これは投手を除く先発で出場選手に限り、一度ベンチに退いても再度出場できるというものだ。これにより選手が試合に出場するチャンスは高まり、失敗した選手でも挽回のチャンスがある。これには「高校野球でしっかりと輝いてもらえるように選手を育てよう」という意図があり、選手の成長を考えた中で生まれたルールなのだ。
さらに今年からは、1年生の大会で投手の投球数を1日85球までとする球数制限を導入することも決まった。これは米国で故障防止のため掲げられているガイドライン「ピッチ・スマート」に倣ったもので、今後は上級生の大会にも拡大する方針だという。
ポニーリーグならではの特徴は、他にも様々なものがある。国内の規模で見ると、中学野球の二大巨頭と言えるボーイズリーグ、リトルシニアにはまだまだ及ばないが、独自の取り組みと繋がりには大きな魅力がある。チーム選びの際には、是非候補の一つに入れてみてはいかがだろうか。
(文=栗崎 祐太朗)
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