達が今大会初登板。チームはコールド勝ちも制球に課題を残す



1回表に先制のソロ本塁打を放った内山陽斗(天理)

 天理が6回コールド勝ちで8強入りを決めた。

 天理は初戦を学校行事の影響で欠場していた主将の内山 陽斗(3年)が3番ライトで復帰。「初戦に出られなかった分、この試合でしっかり活躍するという気持ちでした」と意気込んでいた。

 すると、1回表の第1打席に先制となるライトへの場外弾を放ち、1試合遅れではあるが、これ以上ない大会への入りを見せた。

 その裏、マウンドに上がったのがプロ注目右腕の達 孝太(3年)。こちらも初戦では登板がなく、この日が今大会初登板となった。しかし、「全く自分をコントロールできなかった」と制球に苦しんだ。1回裏には四球や味方の失策が絡んで無死満塁のピンチを招くと、4番・浅井星也(3年)に右前適時打を浴びて同点とされてしまう。

 その後のピンチはどうにか乗り切ったが、3回裏にも四死球から満塁のピンチを背負い、2本の適時打を浴びて2失点。「今日は投げ続けても良い感覚が戻って来なさそうだったので」と次の回での降板を直訴した。結局、4回を投げて、87球、6安打、4四死球、4奪三振で3失点。自らの投球内容は「0点」と評価した。「左足を着くタイミングが全く合わなかった」と感覚に狂いが生じ、試合中に修正することもできなかったという。

 春季大会後に右肘を痛め、投球練習を再開したのは6月末。大会前の投げ込みが不足した影響も否めなかった。今大会は春季大会で好投した森田 雄斗(3年)にエースナンバーを譲り、達は背番号11を背負っている。「欲を言えばもうちょっとちゃんと投げてほしいと思いますけど、しょせん11番なんでこんなもんでしょう」と中村良二監督は厳しい評価を下した。

 それでも、「やっぱり経験値は達の方が上なので、彼が大事なところで投げていくことになるかもしれない」と指揮官の期待が変わることはない。次の登板では結果を残して、「さすがエース」というところをアピールしたいところだ。

 達が苦しんだ一方で、打線は14安打15得点と繋がりを見せた。「スイングからこだわって形も見直しながら振り込んできたのが、今日の得点に繋がっているので、自信になっています」(内山)と練習の成果がしっかり発揮されているようだ。投打が噛み合えば、甲子園の春夏連続出場も見えてくるだろう。

(記事=馬場 遼)

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