天理が5回コールド勝ち。エースの達が復活登板を果たす



センバツ準々決勝以来の公式戦登板となった達孝太(天理)

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 センバツ4強の天理が5回コールドの圧勝で、準々決勝に駒を進めた。

 天理の先発は左腕の森田 雄斗(3年)。「真っすぐで押していこうと思っていました」と立ち上がりからキレのあるストレートを投げ込み、先頭打者から8者連続三振の快投を見せる。

 センバツでは背番号16でベンチ入りするも、登板はなし。公式戦はこれが2度目の登板だったが、センバツ後に中村良二監督の期待を上回る成長を見せ、先発を任されるまでになった。この日は4回を投げて、1安打、9奪三振、無失点の好投。新戦力の台頭を強く印象づけた。

 打線も内山 陽斗(3年)、森田、成田 侑介(3年)に本塁打が飛び出すなど爆発。4回まで8点を奪い、試合を優位に進めた。

 すると、5回表、センバツ準々決勝の仙台育英戦で左脇腹を痛めたエースの達 孝太(3年)がそれ以来となる公式戦のマウンドに上がる。センバツの時に比べて、「5~6割くらい」という状態だったが、視察に訪れたNPB球団スカウトのスピードガンでは145キロを計測。ショートゴロ、セカンドゴロ、見逃し三振の三者凡退に切って取り、復活をアピールした。

 センバツで痛めた脇腹も完治しており、今後の試合でも登板はありそうだ。現時点で体の状態に不安はないと見ていいだろう。

 試合は5回裏に天理が2点を奪って5回コールド勝ち。ベスト8進出を決めた。達に次ぐ投手が続々と現れ、打線も好調。センバツの時よりもチーム力は明らかに上がっている。準々決勝でも天理らしい試合を見せてほしい。

 敗れた平城は来年3月での閉校が決まっており、3年生10人だけでの戦いだった。名門校相手に打ち込まれる展開となったが、最後まで気持ちを切らすことなく、懸命に戦った。「夏は校歌を最後に歌えるようにということが一つの目標です」と語る吉岡健蔵監督。最後の夏に人々の記憶に残る戦いを期待したい。

(記事=馬場 遼)

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