杉戸 理斗選手 (明石商)
短評
観戦レポートより抜粋(2019年8月16日) 明石商の先発・杉戸 理斗(3年)は初回に2ランを打たれたが、その後、無失点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。 左サイドからインステップ気味に踏み込んで常時125キロ~120キロ後半の速球を外角中心に投げ込み、投球を組み立てる。プレートの一塁側に立ち、インステップすることで、左打者にとっては背中越しからくる軌道になるため、左打者にとっては打ちにくい投手だ。 安打を打たれながらも無失点に切り抜ける。入学当初は左のオーバースローだった杉戸は思うようなボールが投げられず、狭間監督から腰が横回転気味だったことを指摘され、左サイドに転向して安定感が増し、今春のセンバツでも登板を果たした。 そしてこの夏の兵庫大会ではチーム最多となる24.2回、27奪三振、5失点の好投を見せ、優勝に貢献した。リードする水上 桂は「兵庫大会は杉戸がよく投げてくれたのが大きかったと思います」と称えていた。 エース・中森 俊介が注目されるが、全国制覇を果たすためには中森1人だけでは不可能。優勝するには、兵庫大会最多イニングを投げている杉戸の活躍はとても重要となる。 完投勝利の杉戸について水上は「初回2ランを打たれましたが、コーナーをついて、緩急をうまく使えたピッチングができたと思います」と快投の杉戸をたたえた。
更新日時:2019.08.18