牧瀬 凌都選手 (海星)

牧瀬 凌都

球歴:海星

都道府県:長崎

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

寸評

 永江恭平と共に二枚看板で活躍してきた本格派右腕。予選5試合では21イニングを投げて失点は僅か1失点と抜群の安定感を誇り、投手としての完成度の高さに加え、伸びしろを感じさせる投球内容には大学進学以降のブレイクが大いに期待できる素材だ。 (投球スタイル) ストレート 142キロ 常時135キロ~140キロ スライダー 120キロ前後 縦のスライダー 125キロ前後 カーブ 115キロ前後 ゆったりとしたフォームから投じるストレートのキレは良く。回転の良いストレートには筋の良さを感じる。ただ上のレベルを意識すると威力不足であり、それはトレーニング次第で伸ばしていかなければならないだろう。変化球は縦横のスライダー、カーブ、縦のスライダー。横に滑るスライダーの切れは高いレベルにあり、上のレベルでも十分に通用するだろう。主にストレートとスライダーのコンビネーションで勝負していく。やや外に偏った投球であったが、低めをしっかりと意識。大崩れしない安定した投球が出来ており、まさにまさに好投手と感じさせる投球内容であった。 (配球) ・右打者 右打者には速球とスライダーのコンビネーションでどちらかというとベースで勝負していく配球。インコースの投げ分けは少ないが、基本である低めにストレート、スライダーがコントロール出来る点がポイント。打者の狙いを見ながら、ストレートと変化球を投げ分けて相手の狙い球を外す投球が出来ている。頭脳的且つ大崩れしない投球が期待できるであろう ・左打者 速球、カーブのコンビネーションで、緩急を使い分ける投球を展開。外角中心の配球だが、速球、変化球を使い分ける投球が出来ている。甲子園ではストレート、カーブのコンビネーションだったが、それ以外の試合では縦のスライダーで空振りを誘う配球を見せていた。 (クイックタイム・フィールディング) クイックは1.1秒~1.2秒前後と素早い。牽制も適度に入れていく。ランナーが出てからのマウンド捌きも安定しており、投球以外の技術の高さに加えて、落ち着きが感じられる。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動する。ゆったりと左足を上げていき、右足はしっかりと立つ。この足上げの間が良く、しっかりと溜めることが出来ている。左足をショート方向へ伸ばしていき、重心を下げていき、インステップ気味に着地する。やや接地は早いだろう。軸足を折り曲げていき、スパイクの裏をプレートに抑え付けて、粘っこい。 左腕のグラブをやや斜めに伸ばして開きを抑えようとするが、左肩の開き自体は早い。まだそこが打者から合わせられやすい点であると思う。左胸にしっかりと抱え込むことが出来ている。それにより体のブレを防ぎ、制球力は安定する。やや体を傾斜させて、テークバックをコンパクトに取っていき、リリースに入る。腕の振りの角度は適正。打者寄りで離すが出来ており、球持ちは良いといえるだろう。 最後のフィニッシュでは踏み込み足にぐっと体重が乗らない。まだ下半身が弱く、踏み込んだ足が割れ、体が流れてしまう傾向が目立つ。体重移動は下半身の強化と膝の送りがよくなっていけば、克服出来る課題であると思う。 バランスと溜めを意識した安定した投球フォーム。技術的には開きの早さ・体重移動が気になる点か。まだ体の芯の強さがないという印象で、大学では体の芯が強くなっていくと球速は自ずと上がっていく投手ではないだろうか。
更新日時:2011.11.14

将来の可能性

 投手としての完成度という点では非凡なものがあり、間を意識して投げることが出来ており、上の投手で活躍する感性の良さもある。足りないのは体の芯の強さであり、今後も肉体面の強化の成長に合わせて、技術向上に取り組んでいければ、4年後にはドラフト候補として意識出来る右投手に成長していくのではないだろうか。  完成度は高い投手なので、大学では早い段階の登板機会が見込めるのではないだろうか。プロを見据えて真剣に取り組んでほしい投手。今後の活躍が楽しみだ。
更新日時:2011.11.14

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