今泉 慶太選手 (聖光学院)

今泉 慶太

球歴:聖光学院

都道府県:福島

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:181.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

寸評

 甲子園になって初めて彼の投球を見たが、聖光学院らしい変則且つ制球力をウリにする投手。甲子園の投球を振り返っていきたい。 (投球内容)  右スリークォーターから投げ込む直球は常時130キロ~135キロを計測。しっかりと腕が振れた時は中々の球威がある。  聖光学院の投手は、変則的なフォームが多いが、彼もその1人で、若干開きを遅らしてから、一気に腕を振る独特のフォームで、タイミングがつかみにくいのか、神戸国際大附の選手たちがタイミングを取ることに苦労していた。  変化球は120キロ前後のスライダー、100キロ前後のチェンジアップの2球種が中心。主に右打者には内外角へテンポ良く投げ分けていきながら、投球を構成し、左打者には外角中心にストレートと緩いチェンジアップを織り交ぜながら打たせて取る投球を見せていた。   (投球フォーム) ノーワインドアップから始動し、左足の胸の近くまで引き上げて、右足の膝を適度に曲げてバランス良く立つ。最初はとても静かな入りである。そのまま遊撃方向へ足を伸ばしていきながら着地を行うが、ステップ幅が狭く、着地のタイミングも早い。  だが彼の打ち難さを生み出しているのはここからで、着地するまで、テークバックの動きが正面から見ると隠れており、テークバックも小さい。そこから振り出すので、腕が遅れて出てくるように錯覚する。1  そのため130キロ台でも振り遅れてしまうだろう。コンパクトなテークバックから腕の軌道は体の近くで、球持ち自体は安定しているといえる。ただ踏み出し足をあえて突っ張らせて投げているのか、前にしっかりと体重が乗っていない。そこが気になる点。  出所を見難いフォームで投げる投手は体重移動で左足を突っ張って、腕を遅らせる意識がある投手が多い。
更新日時:2014.08.15

将来の可能性

 聖光学院らしい投球術、テンポ、打ち難さで勝負する投手だろう。打ち難いフォーム、結構負荷がかかるフォームをしているので、上手くケアをしながら、さらに投球をレベルアップさせてほしい。  今後も秋、来春、来夏と見ていきたい投手である。
更新日時:2014.08.15

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