中川 優選手 (八戸学院光星)

中川 優

球歴:八戸学院光星

都道府県:青森

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年6月7日)  八戸学院光星の先発は中川優(3年)である。前日の弘前学院聖愛戦で5失点と悔しい結果に終わった。チームは逆転サヨナラ勝ちを決めたので、今日はチームのために「気持ち」で投げぬくことをテーマにしていた。  内容は良かった。右上手から135キロ前後の直球、スライダー、カーブ、ツーシームとテンポよく投げ分ける投球で凡打の山を築く。  試合は1対1のまま延長戦となる。無死一、二塁でスタートするタイブレークで、八戸学院光星はいきなり無死満塁のピンチを迎える。この場面に対し、中川は、「エースとして絶対に抑えようと思った」と振り返るように全力投球。3番千田京平(3年)は右飛。しかしライトの好返球で突っ込めず。4番熊谷星南(2年)は最速138キロのストレートで空振り三振。5番佐々木は141キロストレートで空振り三振! 三振を奪った中川は雄叫びを上げる。冷静なマウンドさばきがウリの中川にとって、吠える姿は印象的に映った。  それは中川に求めていたものであった。いかに内に秘めたる闘志をピッチングで表現できるか。135キロ前後の直球、多彩な変化球を淡々と投げ分け、打者を打ち取る投球は完成度が高かった。だがリミッターを外して、全力投球でこれほどのストレートを投げられることに驚きであった。  このエースの好投に打線が応え、10回裏、加角翔太(3年)の犠飛でサヨナラ勝ちを決めたが、エースがこれほど気持ちがこもった投球を見せると、味方としてはなんとか援護したいと思う気持ちになる。  高校生としてトップレベルの投球術を誇る中川が、気持ちの強弱をつけながら投球をすると、攻略が難しい投手になる。
更新日時:2015.06.08

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