西村 天裕選手 (県立和歌山商)

西村 天裕

球歴:県立和歌山商

都道府県:和歌山

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 2011年度の和歌山において、最も力のある球を投げ込む速球派。夏の和歌山大会では、常時140キロ前後~中盤ぐらいまで出ていたじゃないのでしょうか。グンと手元まで球威と勢いが落ちない速球は、並の高校生では前に飛ばせません。 (第一印象)  背番号1をつけているので、まとまったタイプを連想していましたが、荒削りながら馬力で押すタイプ。ストレートの他に、小さく体の近くで曲がるスライダーとのコンビネーションで、投球を組み立ててきます。 (長所)  とにかくボールに勢いと体に力があるので、近い将来150キロ近い球速も期待できるのではないのでしょうか。ストレートは暴れますが、スライダーでしっかりカウントが整えられます。細かい制球力はないのですが、ボールが上手く外に散って、甘いところには入って来ないのも好いところ。 (課題)  速球とスライダーのコンビネーションで、投球が単調です。将来的には、もっといろいろな球種を覚えて、投球の幅を広げてゆく必要性を感じます。  かなり腕に角度をつけて、無理に投げ下ろしています。肩などへの負担が大きなフォームなので、故障には充分注意してもらいたいものです。  振り下ろした腕が体に絡んで来ないように、「球持ち」が浅くボールに粘りが感じられません。「球持ち」をよくすることで、ボールにしっかりバックスピンもかけられるようになれば、球質も向上します。更に指先までの感覚を磨けば、制球もよくなるでしょう。
更新日時:2012.01.19

将来の可能性

 上背はないのですが、馬力があるのでまだまだ球威・球速を伸ばしてゆくことが期待されます。弛まぬ努力を続けてゆけば、近い将来150キロ級の球速と、それに見合うだけの、球質を身につけられる素材だと評価します。  そうすれば、社会人やプロへの道にもつながって行ける可能性を秘めています。技術的にはまだ粗いのですが、無限の可能性を持った男。高いところに目標を設定して、努力を重ねて欲しいですね。
更新日時:2012.01.19

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