高橋 亮介選手 (前橋育英)

高橋 亮介

球歴:前橋育英

都道府県:群馬

ポジション:捕手, 外野手

投打:右 / 左

身長:175.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

 ガッツ溢れるプレーと強打で、チームを引っ張る主将です。捕手としての力量はどうか心配しておりましたが、なかなか捕手としても魅力的な選手。この選手の良さは、気迫がプレーから伝わって来ること。そして抑えるポイントはしっかり抑えて、プレーをしているところではないのでしょうか。 (ディフェンス面)  身体を小さく屈めることで、的になるミットをより大きく魅せるように心がけて構えます。ミットの存在を軽く示したあと、グラブを地面に下げないので、ワンバウンド処理などの低めの球にも立ち後れません。投手へも軽く丁寧に返球するなど、叱咤激励して投手を引っ張ると言うよりは、周りに気遣いをしつつ、自分はガッツ溢れるプレーで選手を引っ張って行くタイプ。  残念ながら、二塁までのスローイングタイムへ計測できませんでしたが、捕ってから実に素早い動作で送球。また地肩も強そうなので、実際二塁まで投げたら、どんな送球を魅せてくれるのか、ぜひ一度見てみたいと思いました。またリードも高低を活かして、幅広く使うことができています。けして見た目の派手さだけではなく、しっかりやることをやって、考えてプレーする姿勢に好感を持ちます。 (打撃面)  元々チームの中軸を担うように、打撃が評判の選手でした。非常に深いトップを作りながら、思いっきりバットを振ってくる強打者です。ただ、全国レベルの野球を意識すると、技術的に課題も少なくありません。  スクエアスタンスで、バランスよく構えます。ただ残念なのは、仕掛けが「遅すぎる仕掛け」を採用し、一定レベル以上の球速、球の切れを持つ投手には、立ち後れる傾向にあります。投手の重心が沈む時にベース側に足をつま先立ちし、そこから小さく踏み出します。踏み出した足は、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップ。すなわち内角の球を強く意識したスタイルです。残念ながら足下が、インパクトの際にブレてしまっていて身体の開きを我慢できません。それなのでアウトステップも相まって、外角の球の対処に課題を抱えます。  打撃の準備段階である「トップ」の形を作るのは、けして遅くありません。ここで非常に深いトップを作ることで、弓矢の弓を強く引くが如く、強烈な打球を生み出す源になります。ただその際に、グリップが身体の内側にまで入り込んでいるので、どうしてもバットの振りだしがスムーズではなくなります。更に肘が下がってバットを振り出すので、どうしてもボールを捉えるまでにスイングが遠回りなってしまっています。それでも思いっきりの良いフルスイングで、上手くタイミングがあえば強烈な打球を生み出します。課題は、ボールを捉えるまでの技術にありそうです。
更新日時:2011.04.01

将来の可能性

  元々打撃が評判の捕手でしたが、私はディフェンスの魅力を感じます。むしろ上のレベルを意識すると、打撃の方に課題が多いのではないのでしょうか。走力には恵まれておりませんが、地肩や素早く次の動作に移行できる運動能力があります。捕手としての才能と適正がある選手だと思いますので、課題の打撃を改善して再び甲子園に戻って来ることを期待したいナイスガイでした。
更新日時:2011.04.01

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