井上 大成選手 (日大三)
寸評
強肩強打の三塁手。チームメイトの櫻井周斗が「僕や金成麗生を取り上げさせてもらっていますけど、井上こそもっと騒がれるべき選手だと思います」と語るように、走攻守ともに高いレベルにある逸材だ。 (打撃) もともと本塁打を量産する選手だが、本質的には中距離打者。木製バットになると、その傾向がはっきりと出てくる。 右足を少しだけ開いたオープンスタンス。グリップを肩の位置に置いて、背筋を伸ばして構えている。投手の足が降りたところから始動を仕掛け、足をすり足気味に上げていきながら、タイミングをはかり、真っすぐ踏み込んでいく。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引き付けていく。この時、グリップが体の後ろに入りすぎないので、インコースの捌きも安定する。インサイドアウトで振り抜くことができており、どのコースにも対応ができるので、コンタクト能力が高く、ムラがない。軸のブレも少なく、最後のフォロスルーでも、しっかりと振り切った状態で終えることができており、強いスイングをしながら、ボールをしっかりと捉えることができる選手で、能力が非常に高い選手だ。 (守備・走塁) もともと三塁守備はハイレベルなプレーヤー。三塁から地を這うようなスローイングを見せるだが、代表入りしてからは二塁とレフトをこなす。二塁手はそつなくこなしており、動きは安定している。二塁を守れるところをアピールできれば、井上としての付加価値が高まるだけに、ぜひ短期間だが、上達してほしい。 走塁技術は非常に高く、相手の守備の隙をついて、果敢に二塁、三塁を狙う走塁は見事だ。
更新日時:2017.08.30
将来の可能性
野手としての総合力の高さは、今大会の代表選手でもトップクラス。今大会は8番打者だが、これほどの打者が8番に座るのは怖いといえる。能力も高く、これで二塁手を守れる適正も出てくると、井上としての選手としての付加価値がだいぶ高まる大会ではないだろうか。 高卒プロタイプではないが、早くから強豪大学で出場機会を与えられそうな実力を持った選手。ぜひこの大会で一回りも、二回りも成長していってほしい。
更新日時:2017.08.30
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