189センチ長身右腕の丘田が1失点完投!福知山成美が3位で春の戦いを終える



1失点完投勝利を収めた丘田駿介(福知山成美)

<春季京都府高校野球大会:福知山成美4-1龍谷大平安>◇15日◇3位決定戦◇わかさスタジアム京都

 福知山成美龍谷大平安を下して3位を確保した。

 福知山成美の先発はプロ注目左腕の谷口 天誠ではなく、身長189センチ右腕の丘田 駿介(3年)。「真っすぐとスライダーを交互に使って、相手の芯を上手くずらすことができた」と3回まで毎回得点圏に走者を背負いながらも相手の的を絞らせない投球で龍谷大平安に得点を与えない。

 打線は3回裏、1死一、二塁から重盗を決めて、二、三塁とチャンスを作る。ここで2番・木原 宏樹(3年)の放った打球は力のない一塁ゴロになったが、一塁手の本塁送球が逸れ、一気に二者が生還。福知山成美としてはラッキーな形で2点を先制した。

 さらに福知山成美は5回裏にも1死二塁から相手遊撃手の一塁悪送球で1点を追加。ここまで堅守で勝ち上がってきた龍谷大平安だが。この日は計4失策と、らしくない試合となってしまった。

 龍谷大平安は8回表に1死一、三塁から5番・小椋 壮留(3年)の三塁ゴロの間に1点を返すが、福知山成美はその裏に1死三塁から3番・神内 蘭(3年)の左犠飛で再び3点差とする。後半に入っても球威が衰えなかった丘田は9回表も無失点に抑えて、1失点完投。エースを使わずに名門校を下し、夏に向けて価値のある1勝となった。

 前日の準決勝では西城陽に1対11の7回コールド負けを喫していた福知山成美。「切り替えができて、丘田が良いピッチングをしてくれたので、いい流れでいけたと思います。秋は3位決定戦で負けていたので、秋よりは一歩進みたいなという気持ちでした。秋よりも一つでも上を目指す気持ちは大切だし、いい形で春の大会を終えたと思います」と話した井本 自宣監督。4位に終わった秋から一歩前進し、夏はさらに上へという気概で夏の戦いに挑む。

(記事=馬場 遼)

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