仲村渠 康太選手 (福知山成美)

仲村渠 康太

球歴:福知山成美

都道府県:京都

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 ノーワインドアップから、足を勢いよく高い位置まで引き上げる躍動感溢れるフォーム。甲子園ではボールが高めに浮いたところを打たれたが、ボールの伸びには目を見張るものがあった。 (第一印象)  中背の体格から、力のあるボールを投げ込んで来る馬力を感じます。その割に投球に奥行きが感じられず、相手に馴れられてしまうのか、全国レベルの沖縄尚学の打線に掴まってしまいました。 (投球内容)  球速は、コンスタントに130キロ台後半~MAX142キロ。カーブ・スライダー・チェンジアップなどの変化球を織り交ぜてきます。実際に打たれている球をみると、ストレートであることが多いです。また変化球で目先を変えることはできていますが、相手を仕留めるほどの威力はありません。クィックは1.0秒を切るような高速クィックができるのですが、余裕がなくなるとモーションを盗まれるなど、牽制や目配せに課題を感じます。特に甘いコースへのボールが多いわけではないのですが、ストレート全体が高いのと、合わせやすいフォームに原因がありそうです。 <長所>  腕を上から振り下ろす割には、腕の送り出しに無理がなく肩への負担が少ないのが好いところ。あとは、もっと体に絡みつくような粘っこい腕の振りができるようになると、速球と変化球の見極めが難しくなるのではないのでしょうか。 <課題>  「着地」までの粘りが悪いとは思わないのですが、体の「開き」は早いです。そのためいち早く球筋が読まれてしまい、コースを突いたような球でも踏み込まれて打たれてしまいます。  足の甲で地面を押し付けられているし、ボールも前で放せているように見える割に、ボールが高めに浮いてしまいます。グラブの抱えがしっかり最後まで出来ていないので、外に逃げようとする遠心力を抑えこめず、球筋が安定しない要因だと考えられます。
更新日時:2013.09.22

将来の可能性

 すでにコンスタントに140キロ前後のボールを投げられる馬力もあり、その球質も悪くありません。あとは、変化球の生かし方と「開き」の早いフォーム・制球力の改善ができるのかにかかっています。関西などの有力大学で野球を続けて行ける素材だと思いますので、今後の活躍も楽しみな素材。今後の4年間で、どのぐらい実戦的な投手に育つのか、期待して見守って行きたいと思います。
更新日時:2013.09.22

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