桑原 大輝選手 (福知山成美)

桑原 大輝

球歴:福知山成美

都道府県:京都

ポジション:中堅手, 外野手

投打:右 / 右

身長:171.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

 兄の桑原将志(DeNAベイスターズ)同様に、三拍子揃った好選手。夏の甲子園では、2番・中堅手として出場。最終打席にあわやライトオーバーの強烈な打球を放つも、外野手のファインプレーに阻まれノーヒットに終わりました。しかし京都予選では、打率.619厘と本格化していたようです。 (第一印象)  体は小さいのですが、小力のある選手。けしてコツコツ当てたり、粘ったりというよりは、しっかり振りぬく二番打者です。 (守備・走塁面)  一塁までの計測タイムは、4.45秒前後(左打者換算で4.2秒前後)と基準レベル。しかし実際のプレースタイルをみると、もっと走塁を全面に出すタイプで、更に早いタイムで駆け抜けられそうなスピード感があります。甲子園では盗塁に失敗したものの、京都予選の7試合で7盗塁を決めたように、兄同様に上のレベルでも走力を全面に出したプレーが期待できそう。  中堅手としては、キャッチング・打球への勘が特別好いとは思いませんでしたが、広い守備範囲を誇ります。また地肩も基準以上の強さがあり、身体能力の高さを伺わせます。上のレベルでも、走力・守備力は通用するのではないのでしょうか。 (打撃内容) ドラフト候補として注目されてきた兄と比べると、打者としてのスケールは数段落ちます。ただプレースタイルは兄とよく似ており、パンチの効いた打撃で突破口を開いてゆく核弾頭タイプではないのでしょうか。 <構え> ☆☆  両足揃えたスクエアスタンスで、グリップは高く体の近くに添えます。腰があまり据わらず全体のバランスとしてはもうひとつも、両目で前を見据える姿勢は悪くありません。あとはもう少し、体でリズムを刻むなど、ゆらげるようになると、もっと柔らかさが出てくるのではないのでしょうか。 <始動> 遅め 投手の重心が沈みきって、前に移動する段階で始動する遅めのタイミング。ボールをギリギリまで引きつけて叩くので、天性の長距離打者か、生粋の二番打者に多く見られる始動。ただ彼はいっけん二番タイプにも見えるのですが、スイングそのものはスラッガーのそれと酷似致します。 <下半身> ☆☆☆ 始動~着地までの時間が短いので、いろいろな球には対処できません。あらかじめ狙い球を絞り、その球を逃さない「鋭さ」が求められます。足を軽く上げ、地面の近くでノの字を書くように軽く回しこみます。踏み込みは、ほぼ真っ直ぐから軽くベース側にインステップ。踏み込んだ足元はブレないので、開きを我慢して外角の球にも対応できます。外の厳しい球でも大きいのが打てるのは、この踏み込みに大きな要因がありそう。 <上半身> ☆☆☆  あらかじめ打撃の準備である「トップ」に近い位置に、グリップを添えています。そのため、速い球に立ち遅れる心配はありません。バットの振り出しは悪くないのですが、ボールを捉えるときにバットの先端であるヘッドが下がって出てくるので、打ち損じは多いのではないのでしょうか。それでも大きな孤とフォロースルーを生かし、ボールを遠くに運びます。スイングだけ見ていると、二番打者というよりは明らかに強打者のスイングです。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げが小さく、目線が上下に動きません。体の開きも我慢できており、軸足も大きく動きません。実に動作は小さく、シンプルにまとめられているのが印象的。
更新日時:2013.09.24

将来の可能性

 守備・走塁の資質は、高いものがあります。打撃はまだ荒削りですが、持っているポテンシャルは高そう。プロ志望届けを提出しましたが、高校からプロに入るほどかと言われると正直疑問です。ただアマでチマチマ育てるというよりは、プロで長所を伸ばしてくれる指導のほうが、彼には合っているように思います。常識的には指名は厳しいのですが、同様にそれを感じ取ってくれる球団が現れれば、育成枠あたりでの指名があっても不思議ではありません。
更新日時:2013.09.24

短評

桑原 大輝福知山成美)は横浜DeNAに所属する桑原 将志の弟。兄に負けない俊足を持つ。
更新日時:2013.09.12

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