中村 晨選手 (ルーテル学院)

中村 晨

球歴:ルーテル学院

都道府県:熊本

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:190.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年7月7日)  この試合の注目はルーテル学院のエース・中村 晨(3年)だ。パンフレットでは180センチ81キロと登録されているが、それ以上の背丈があるように感じられる。調べると190センチであった。注目度はかなり高く、なんとプロ10球団のスカウトが集結していた。  まず初戦、どんな投球を見せるのか注目してみた。この投手の武器は190センチから振り下ろす角度ある速球といっていいだろう。常時130キロ~135キロ(最速139キロ)の速球を両サイドに散らす。変化球はスライダー、大きく落ちるカーブ、フォーク。カーブの落差は中々だが、まだ意図通りに投げ込むタイプではなく、変化球のキレ味も、まだまだ。ただ指にかかったときはミットへぐっと迫るような感覚があり、このストレートを常時投げればいいだろう。  190センチにしてはバランスは中々で、ワインドアップから始動し、左足をゆったりと上げたところから、遊撃方向へ左足を伸ばしていきながら、ステップ幅が狭いフォームである。左腕のグラブを斜めに伸ばして、開きを抑えて、テイクバックをコンパクトに取って、しっかりと胸を張って振り下ろすフォームで投げ込む。その動作を見ると無駄がなく、あとは体の強さによって、さらに腕が強く振れれば面白い。  まだプロ目線で見ると球速不足なところを感じるが、彼を見ると同じ熊本の国吉 佑樹秀岳館-横浜DeNA)をモデルケースとして各球団が検証するのではないだろうか。  国吉は、高校時代、135キロ前後で今では常時140キロ後半~150キロ前半までスピードアップした速球派右腕に成長した経緯を考えると、中村も、体の芯がまだ弱い。まだまだ強くなっていく可能性があり、それが伸びしろとして考えると、一気にスピードアップする可能性を持っている。さらにクイックが1.1秒前後と高速なのも一つの長所である。  中村にとっては課題に残る一戦となった。中村が投球のイロハであったり、投手として土台作りをするのはこれからになるだろう。彼が高卒プロで挑戦したいと決断した時、長い時間をかけて育てたい球団が現れるか注目をしていきたい。
更新日時:2015.07.08

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