村上 諒選手 (熊本国府)
短評
(選手名鑑より抜粋 2010年08月28日) 熊本国府の3番サード、村上諒。 熊本西シニア時代に4番に座った期待のスラッガーであったが、高校入学後はケガに苦しんでいた。しかし、ようやく長いトンネルを抜け出し、今年5月に復活を遂げると徐々に頭角を現してきた。 今夏、代打で登場した有明戦で二塁打を放つと続く熊本西戦で犠飛、済々黌戦で三塁打と代打で登場した一打席ですべて結果を出した。 そしてその勝負強さを買われ、準々決勝の九州学院戦では5番・一塁手でスタメン起用されたが、チャンスに回ってきた打席で好投手・渡辺政孝の前に2三振を喫した。 しかし、“夏”という舞台で味わった悔しさと緊張感が村上をさらに大きくさせた。 新チーム結成後、練習試合を含む通算打率は5割近い数字を残し、この日も5打数2安打で右打席から右方向へ大きな二塁打。両翼99mの[stadium]藤崎台球場[/stadium]、右翼フェンス手前の大飛球もあった。今大会(準決勝を終えた時点)、二塁打3本、三塁打1本を含む16打数7安打。同校の永薗敏博監督が「彼はうちのポイントゲッターです」というだけあってバントをしてもおかしくない場面でも積極的に打たせていたことに監督の期待感がうかがえる。 父・壽一さんは熊本第一工業(現・開新)時代に高校通算30本近く打ったスラッガー。さらに父・壽一さんの両親で諒の祖父は済々黌のセンバツ優勝メンバー、祖母はソフトボールの国体選手という野球一家に生まれた諒は、まさにサラブレッドである。 引っ張るだけでなく逆方向にも長打を打てる村上諒。しかし、この新星スラッガーのストーリーはまだまだ序章に過ぎない。今後さらに目が離せない存在になりそうだ。
更新日時:2011.01.30
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