佐々木 泰選手 (県立岐阜商-青山学院大)
寸評
今年の選抜では騒がれていたかもしれないスラッガー・佐々木泰(県立岐阜商)だ。2年秋までに高校通算34本塁打を誇る。そんな佐々木について紹介していきたい。 (打撃) 大きくバックスイングをとって、体のひねりをうまく入れて遠くへ飛ばす選手。アクションが大きく、振り遅れがしやすい打法に見えるが、昨年のドラフト1位の西純矢(創志学園-阪神)、奥川恭伸(星稜-東京ヤクルト)から固め打ちをしたのだから、ボールをとらえる感覚が優れているのだろう。 スタンスはオープンスタンス。鍛治舎監督が率いるチームは重心を下げて、グリップ位置を下げて構えをしている選手が多いが、佐々木はその1人だろう。 投手の足が下りたところに合わせて左足を回しこむように上げてからタイミングを計る独特の構え。トップに入ったとき、ヘッドが投手側に入りすぎてしまい、無駄が多い。外側のボールの軌道にあったときは非常に鋭い打球を飛ばすことができている。全体的にヘッドの返しが早いスイングになりたたきつけた打撃が多い。 まだ打撃フォームを見ると安定性が課題で、レベルが高い投手と対戦した時、また木製バットを使うと結構苦労する可能性がある。プロでも重心を下げた構えから打つ山川穂高(埼玉西武)のような選手もいるので、自分と同じ構え、スイング軌道で活躍している選手を参考にしながら無駄を省いてほしい。 (守備・走塁) 打撃よりも守備の完成度が高い選手。打球反応が良く、普通の選手ならば抜けそうな当たりも次々と追いつくだけではなく、逆シングルで捕球し、そこからダイレクトで投げられる体の強さ、肩の強さがある。 塁間タイムも右打者ながら4.3秒と、左打者ならば4.00秒前後で駆け抜ける俊足。 この体の強さ、身体能力の高さが佐々木の強みではないだろうか。
更新日時:2020.03.24
将来の可能性
スイングスピード、打球の速さ、三塁守備から見える身体能力の高さと、素材は高卒プロ級の逸材であることは間違いない。技術的にはまだ粗削りだが、しっかりと技術を身に着けていけば、高い舞台でも長打を打てる内野手へ育つ可能性は十分に秘めている。高卒プロにいけるか、否かの判断は今年の公式戦の内容で決まってくるだろう。
更新日時:2020.03.24
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チームメイト(高校)
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