伊與田 一起選手 (明徳義塾)

伊與田 一起

球歴:明徳義塾

都道府県:高知

ポジション:二塁手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:165.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

寸評

 甲子園では、背番号5をつけてセカンドで出場。明徳義塾の3番・二塁手として活躍し、U-18の世界選手権の代表メンバーに選出。連日の試合でも、二番・二塁手として貴重なつなぎ役として貢献しました。 (第一印象) 各チームの中心打者が集まる全日本の中で、2番という非常に難しい役どころをこなす高い野球センスの持ち主。特に野球をよく知っている選手で、揺さぶりをかけたり常に状況に応じたプレーを模索します。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間は、4.3秒前後とそれほのタイムはありません。これは、かなりベース側にインステップするので最初の一歩目が遅れ、実際の走力より時間がかかっている可能性があります。図抜けたトップスピードはありませんが、高知予選の5試合で2盗塁を決めたように、出塁すれば盗塁を試みることも少なくありません。 二塁手としては、切り返しが鋭くキビキビした動きが目立ちます。物凄く上手いとか強肩で魅了するような高い身体能力は感じられませんが、堅実に守っている感じが致します。高知予選の5試合では、失策もありませんでした。 守備・走塁共に、体格、身体能力自体は目立たないものの、野球センスの高さでこれを補っている感じが致します。 (打撃内容)  無駄のないスイングで、完成された技術の高さを感じます。右に左に綺麗に振りぬくのが、この選手の持ち味です。 <長所>  始動~着地までの「間」が取れているので、速球でも変化球でも緩急に対応しやすい打ち方です。ベース側に踏み込んインパクトの際にもブレないので、外の球や低めの球もキッチリ叩くことができます。  早めに打撃の準備である「トップ」を作り、上からロスなくボールを捉えます。バットの先端であるヘッドを立てて、綺麗に振り抜けています。  足の上げ下げも静かなので、非常に目線が安定しています。身体の開きも我慢でき、軸足にも強さと安定感を感じます。軸を起点に綺麗な回転で打てており、打席からは高い集中力も感じられます。 <課題>       技術的には殆ど完成されているのですが、この夏の甲子園での通算打率は.167厘に留まり、U-18でも打撃が弱いかなという印象は拭えませんでした。特に左の好打者がインステップして踏み出すと、右投手の内角に食い込んでくる球筋に苦労する傾向が強くなります。左のインステップ打者は、どうしても率が上がらない傾向が強くなっています。よほどの強打者でない限り、左打者は真っ直ぐからアウトステップに踏み出すのが基本です。その方が、一塁への到達も早くなりますから。
更新日時:2012.10.08

将来の可能性

 体格や身体能力の無さを、持ち得る野球センスと野球頭脳で上手く対応しています。そういった才能には恵まれていませんが、技術的には素晴らしく完成度の高いプレーを実現。こういった選手は、高校のみならず上の世界でも重宝されると思います。大学などで力負けしないようになれば、更に社会人あたりで長く活躍できる可能性も感じます。ぜひ己の目指す道を信じて、このままプレーを極めて行って欲しいですね。
更新日時:2012.10.08

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