山梨学院、背番号10の力投に二遊間が応え、完封ゲームでベスト8!

先発・林 謙吾(山梨学院)
<第75回秋季関東地区高校野球大会:山梨学院3-0成田>◇23日◇1回戦◇県営大宮公園
2年連続のセンバツ出場を狙う山梨学院(山梨)。千葉2位の成田に対しても、しぶとく勝ち上がった。
2回裏、山梨学院は9番・伊藤 春輝外野手(2年)の犠飛で1点を先制。その後、なかなか追加点を入れられない試合展開が続いたが、7回裏、エースで1番の星野 泰輝投手(2年)の犠飛で1点を追加し、8回裏にも大森 燦内野手(2年)の適時打で1点を追加した。
山梨学院は先発の背番号10、林 謙吾投手(2年)が好投した。野手として入学したが、2年生から投手へ転向した。滑らかな体重移動から繰り出す130キロ前半の直球に、スライダー、カーブを巧みに投げ分け、7回無失点の好投。しかも6回1死までは無安打の快投だった。
好投の林を盛り立てたのが、二遊間の守備陣だ。主将の遊撃手・進藤 天内野手(2年)、二塁手・大森の二遊間は、この日は2併殺を記録するなど、鮮やかな動きを見せていた。
進藤は「併殺のチャンスで確実に併殺を決めることが内野手の仕事だと言われていて、自分もそうだと思っています。それができてよかったです」と笑顔を見せた。
また、3盗塁もマークし「どんどん走って盗塁を狙う練習は日頃からやっていたので、それがうまくできました」と振り返った。
この日は3点のみだったが、成田の齋藤 悠世投手(2年)がよく投げたといえる。進藤も「手元でキレのあるストレートが合って良い投手でした」と語り、また尾島監督も「齋藤がよく投げてくれてました」と高評価していた。
山梨学院は準々決勝以降でさらに実力を発揮しそうな予感がする。そんな勝ち方であった。
(取材=河嶋 宗一)