清原和博氏の次男・勝児が満塁本塁打!本塁打を呼び込んだセンター返し理論

清原勝児
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<秋季神奈川県高校野球大会:慶應義塾14-1上矢部(6回コールド)>◇10日◇1回戦◇サーティーフォー保土ケ谷
慶應義塾は2回表に畳み掛け、7番福井 直睦外野手(2年)の適時打、1死一、三塁で、8番清原 勝児内野手(2年)の場面でバッテリーミス。その後も押し出しや3番・渡辺 憩捕手(2年)の適時三塁打で一気に6点を先制した。
なかなか追加点を挙げられなかった慶應義塾だが、5回表、7番福井の適時三塁打で2点を追加し、6回表には犠牲フライ、6番延末藍太内野手(2年)の適時打、さらに2死満塁から8番清原が泳ぎながらも左翼席へ飛び込む満塁本塁打で14対1と大きくリード。
そのまま14対1で6回コールド勝ちを決めた。
満塁本塁打で一気にヒーローとなった。
「これまでの打席で迷惑をかけていたので、打てて良かったです」
第1打席、1死一、三塁の場面でスクイズを仕掛けたが、空振りをしてしまった。結果的にパスボールとなり、1点は入ったが、それでもミスをしたのは事実であった。そこから気持ちを切り替え「センター返し」の打撃を心がけた。そして6回表、チャンスが訪れた。2死満塁で打席が回った清原は「センター返しを心がけていました」と高めに入ったカーブを逃さず振り抜いた打球が左翼席へ飛び込む満塁本塁打となった。これが高校通算7本塁打目(公式戦初)となった。
多少、泳ぎ気味の打撃フォームだったが、それでもスタンドインさせるパワーは恐ろしいものがある。この夏までベンチ入りができず、悔しい思いをしてきたが、「センター返し」の打撃を心がけ、父・清原和博氏からも励ましの言葉をもらってきた。
この試合はベスト16をかけた注目度の高い試合で多くのメディアが来ていたが、コールド勝ちを決める満塁本塁打を打てる「何か」を持っている。まだ技術的な粗さはあるが、チームトップクラスの飛距離と評価されるパワーを発揮してくれた。
小学校時代から知る森林監督は清原の長所について「とにかく野球が好きな選手」だと語る。常に爽やかな笑顔を見せ、取材時の受け答えもナイスガイ。チームにいるだけで明るくさせる「太陽」のような選手だといえる。
また三塁守備でもランニングスローを見せるなど、肩も強く、体の強さを感じる。
勝ち進めば、レベルが高い投手との対戦が予想される。まだこの試合の観客はまばらだった。スタンドが満員になるほどの試合でこの日のような豪打を見せれば…。23年度の神奈川の高校野球を彩るスタープレーヤーになることは間違いない。
(取材=河嶋 宗一)