145キロ右腕に覚醒の兆し 東海大相模が慶應義塾を破り4強へ



ガッツポーズをしながら雄叫び上げる東海大相模・庄司裕太

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<第104回全国高校野球選手権神奈川大会:東海大相模9-0慶應義塾>◇23日◇準々決勝◇横浜スタジアム

 東海大相模が県内のライバル・慶應義塾との一戦を9対0で制し、ベスト4進出。自慢の強力打線が2回に集中打を見せて4点を奪って主導権を握り、夏の甲子園出場へ一歩前進した。

 先発した背番号10・庄司 裕太投手(3年)の快投は、東海大相模にとって明るい材料だった。

 8回を投げて被安打4、無失点という結果。初回から走っていた直球を軸に、スライダーやチェンジアップといった変化球を効果的に使って、4回途中までノーヒットピッチングを展開した。

 終盤7回、8回はランナーを背負う場面もあったが、味方の守備にも救われてスコアボードに0を並べ続けて勝利に貢献した。この投球にはベンチで見守っていた原監督も「投球内容も含めて頼もしくなった」と背番号10の好投に称賛の声を送った。

 秋はリリーフエースとして安定した投球を維持し続けたが、センバツのかかった大一番で敗退。春に至っては第1シードが掛かった桐蔭学園戦でマウンドにも上がれずに敗れた。結果を受けて、「自分が最後まで全部投げてやる」と強い覚悟を胸に秘めて、この夏まで準備してきた。

 夏の暑さにも負けないように、投げ込みを増やしてスタミナを強化。加えて武器であるスライダーの使い方のバリエーションを増やすために、ブルペン投球でもバッターを立たせて、より実践に即した投げ込みを実施。これで春までなかったバックドアのスライダーが使えるようになるなど、より一層精度が高まった。

 先発を任されるにあたって、初回の立ち上がりや打者への初球に細心の注意を払って右腕を振り抜いてきた。

 そうして迎えた7月上旬、大阪桐蔭との練習試合をするチャンスがあり、チームは5対0で勝利。庄司は登板したそうだが、「ストレートが思った以上に通じる」と取り組んできた練習に手ごたえを感じ、自信を深めて大会に入ると、この試合では自己最速を更新する145キロを計測。さらに「ストレートの球速は落ちなかった」と受けていた谷口 翔生捕手(3年)が話すように、最後まで力強い直球を投げ込むなど、これまでの成果を発揮した。

 今大会はここまで1失点のみと抜群の安定感が光る。しかも平塚学園慶應義塾といった県内のライバル相手に結果を残したことは、大きな自信につながっている。ただ「自分が好調かどうかは関係ないです。周りを信じて投げるだけです」とあくまで野手を信じて投げることを強調した。

秋、春ともに東海大相模は大一番で勝てる投球ができず、敗れ去るケースが続いた。しかし、慶應義塾相手に見せた庄司の投球は、チームに勝利をもたらす投球だったことは間違いない。優勝まで残すところ2勝、投打の歯車がいよいよかみ合い始めた。

 試合は2回に東海大相模が9番・庄司、1番・武井 京太郎外野手(3年)の適時打に加えて、スクイズなどで4点を先取した。

 3回にも追加点を加えて主導権を握ると、9回には7番・山内教輔外野手(2年)のホームランも飛び出すなど4得点。試合を決定づけた東海大相模が9対0で慶應義塾を下した。

(取材=編集部)

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