横浜打線が本領発揮 泥臭く、執念深い攻撃で7回コールド勝ち

横浜の得点シーン
トーナメント表
・神奈川大会の勝ち上がり
大会の詳細・応援メッセージ
・第104回 全国高等学校野球選手権 神奈川大会
選手名鑑情報はこちら
・選手名鑑一覧ページ
関連記事
・桐光学園、桐蔭学園にとっては今年こそ甲子園出場のチャンス。両校ともに投打の主力が揃う
・2年生主体の横浜、総合力はNo.1の東海大相模の課題とは
・今年の神奈川はプロ注目投手、強打者など公立、私立問わず多い年に
日程・結果一覧
・神奈川TOPページ
・第104回大会 全国47都道府県地方大会の日程一覧
気になる学校への応援メッセージはこちら
・学校検索ページ
<第104回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜8-1藤沢翔陵>◇22日◇準々決勝◇横浜スタジアム
神奈川大会も佳境に突入。甲子園を目指す戦いも残り8校に絞られたが、横浜が藤沢翔陵を8対1で下してベスト4一番乗りを決めた。
初回から4回まで毎回得点。前半で試合の主導権を握る理想的な展開で、藤沢翔陵に逆転の流れを作らせなかった。試合運びの巧さはもちろんだが、攻撃陣につながりが生まれてきたことが大きかった。
藤沢翔陵戦、三者凡退のイニングは5回の一度のみ。必ずランナーを1人出し、繋ぎのある攻撃で得点圏にランナーを置き続けて、藤沢翔陵の守備にプレッシャーをかけた。
3回戦・茅ヶ崎西浜戦後には「決定力に欠ける。練習を見つめ直して、1球、1つのプレーの重みを感じて取り組みたい」と村田監督は話をしていたが、その言葉を真摯に受け止め、大会を通じて成長しているように見受けられた。
この背景について主将・玉城 陽希捕手(3年)は「何が何でも、どんな形でも出塁する心です」と精神的な変化がポイントに挙げる。
3回戦・茅ヶ崎西浜、4回戦・横浜隼人と戦って、「残塁が多かった」と拙攻が続いていたことをチーム内での課題に掲げた。同時にランナーを出たとしても、1死ないし2死からの出塁となっていたことで「攻撃の幅が狭かった」と先頭ランナーを出すことの重要性も再認識した。
また21日の練習で気が緩んでいたことを受けて、「『夏は何があるかわからない。このままじゃ負ける』という危機感をチームでもって、基本に戻って手堅い野球をやろう」と監督、選手で再び気を引き締めてチャレンジャー精神で藤沢翔陵戦に臨んだという。
どんな形であれば泥臭く出塁すること。そのために22日の朝も、6時頃からバント練習をして、チーム全体で意識を徹底してきた。その成果が7回コールドという結果が生んだといっていい。
「一戦必勝なので、次に向けて準備するだけです」と指揮官・村田監督は先を見据えず、まずは準決勝に全力を注ぐつもりだ。2年連続20度目となる夏の甲子園まであと2つ。名門・横浜が束になって泥臭く、そして執念深く2勝をつかみにいく。
試合は初回から毎回得点で横浜が5回まで4対1とリードを広げると、6回には2番・板倉 寛多内野手(3年)の左前適時打で5対1。後半に入っても横浜が勢いを落とさずに藤沢翔陵に襲い掛かると、7回には1番・緒方 漣内野手(2年)にも左中間への適時打が飛び出し、8対1の7回コールドを決めた。
(取材=編集部)