通算34本塁打の恐怖の2番が大暴れ 慶應義塾が桐蔭学園に打ち破る



横地広太(慶應義塾)

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<第104回全国高校野球選手権神奈川大会:慶応義塾7-5桐蔭学園>◇18日◇4回戦◇平塚

 2021年の夏も対戦した慶應義塾桐蔭学園の一戦は、慶應義塾に軍配が上がった。両チーム合わせて4本のホームランが飛び出したが、慶應義塾がわずかに上回る形になった。

 慶應義塾の注目は3番・吉田 雄亮外野手(3年)。高い打撃技術を誇る好打者だが、決して吉田だけの打線はないことを桐蔭学園との戦いで示した。特に2本のホームランを放つなど全打席出塁をした2番・横地広太外野手(3年)は光るものを感じさせた。

 上体を高くしてリラックスした状態で打席に立つと、バットのヘッドを投手方向に倒しながらトップを作る。ミートポイントまでバットを走らせていきながらも、軸回転で鋭くスイングできているため、差し込まれることもあまりなく、態勢が多少崩れても、強くインパクトできている。2つの四球を選んだが、見極めもしっかりできる待ち方といえるだろう。

 初回のホームランも振り返れば、崩されながらも体はしっかりと残っていたため、対応することができた。体は小さいが、技術はある。

 横地については指揮官の森林監督も試合後「去年からの経験者で、チームで一番打てる選手です」と横地を好評。その実力があるからこそ、攻撃的2番として起用していることも話す。

 本人も十分理解したうえで2番に入っており、「1番の村岡(龍)は足があるので、生かせるように単打を意識しています」と打線のつながりまで考慮して打席ではミート重視であると話す。その延長に長打あるものだと割り切っており、この試合で2本出たのは「出来すぎです」と驚きもあるようだ。

 現在は高校通算34本塁打。2番においておくのはもったいないところだが、積み重ねることができたのは中学時代・世田谷西シニアで培った技術が大きい。
 「バットのヘッドを寝かせながら、ピッチャーの球の軌道にバットを入れる。オリックス・吉田 正尚外野手(敦賀気比出身)を参考にレベルスイングを心掛けています」

 恐怖の2番・横地が5回戦以降も快音を響かせるか楽しみだ。

 試合は4対4で迎えた6回、8番・吉開鉄朗捕手(2年)のホームランで慶應義塾が勝ち越すと、8回には2番・横地が、この試合2本目のホームランなどで2点を加えて勝負あり。最終回に1点を返されたが、7対5で慶應義塾が勝利した。

(取材=編集部)

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