138キロの2年生右腕が快投 桐光学園が8回コールドで関東大会出場決める



桐光学園先発・中平 陽翔

<春季神奈川県大会:桐光学園11-0横浜商(8回コールド)>◇準決勝◇30日◇横浜スタジアム

 8回で13安打11得点と、タレント揃う桐光学園の野手陣が奮起して、横浜商を下した。スラッガー・石井 嘉朗捕手(3年)や4番・今井 海翔外野手(3年)の適時打で横浜商を圧倒して見せたが、この試合で先発した2年生右腕・中平 陽翔投手は速球主体に、横浜商にホームを踏ませない投球を披露した。

 「立ち上がりは課題です」と本人、野呂監督も話すように、初回からランナー3塁に置くピンチを招いたが、最後は真っすぐで三振。2回も三塁にランナーを背負ったが、無失点に切り抜けると、3回からエンジンがかかった。

 中平自らも「打たせて取って試合を作れることが持ち味です」というように、3回以降はランナーを出しても落ち着いて打たせて取る自分らしい投球で、横浜商にホームを踏ませなかった。野呂監督は「勝てる投手の条件が揃っている」と好評したが、それを発揮して、関東大会出場をたぐり寄せた。

 セットポジションから軸足にしっかりタメを作ってから横回転気味に回転させて、右腕を鋭く振り抜く。伸びすら感じさせる最速138キロの速球を主体に、フォークなど変化球を織り交ぜて、横浜商を封じた。秋から10キロほどスピードが上がったそうだが、野呂監督は「球質が良くなってきました」という評価をする。

 その要因を本人に聞かせてもらうと、「冬場は投げ込みをしていきましたが、そのときに体重移動をテーマにして取り組んできました」と分析する。手先だけではなく、足腰の力を上手く使えるようになったことで、球速と球質の両方を高めることになった。

 次の決勝、さらに関東大会に夏の大会はもちろんだが、新チーム以降も主力投手として活躍するのは間違いなさそうだ。今後の中平の成長を楽しみにしたい。

 中平の好投を援護するように、桐光学園打線は初回から1点を奪うと、4回には1番・篁 哲郎内野手(3年)の適時打などで5点を追加。6対0と主導権をつかむと、8回にも一挙5得点で試合を決めた。

 最後も中平がマウンドに上がり、スコアボードに0を刻んでゲームセット。8回を投げて、3奪三振、無失点で決勝進出に導いた。