「個」の力が際立った東海大相模 13安打12得点で関東大会切符を掴む



要所を締めて7回無失点の投球を見せた諸隈惟大(東海大相模)

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 関東大会進出をかけた東海大相模相洋の一戦は、勝負の差を分けたのは間違いなく「個」の力の差であった。
 相洋の先発は背番号1の右腕・本田真也。130キロ前後の直球に、鋭く横に滑るスライダーを織り交ぜる好投手であったが、序盤から強打の東海大相模打線に流れを掴まれる。

 まずは初回、二死一塁から4番・西川 僚祐がセンター前ヒットを放ち、失策が絡んで東海大相模が先制点を挙げると、2回にも1番・鵜沼 魁斗のライト前へタイムリーヒットを放って追加点を挙げる。
 3回にも6番・茂谷 光のスクイズでさらに追加点を挙げた東海大相模は、着実に本田を追い詰めていき試合の主導権を握る。

 相洋打線も、何とか東海大相模の先発・諸隈 惟大から点を挙げたいところであったが、得点圏にランナーを進めても後1本が出ずにもどかしい攻撃が続く。

 結局、東海大相模は8回に一挙6得点の猛攻で試合を決定づけ、12対1の8回コールドで相洋を下して関東大会進出を決めた。
 相洋の先発・本田も粘り強く東海大相模打線と対峙したが、最後は自力の差が出る形となった。



本塁打を放った西川僚祐(東海大相模)

 結果だけを見れば、東海大相模が盤石の戦いで関東大会への出場権を掴んだように見えるが、不安要素もいくつか見える試合であった。

 まず最も気になったのは、Uー18日本代表に選出された鵜沼 魁斗のスイングにキレが感じられないことだ。夏場には対戦校の脅威となった鵜沼のバットだが、韓国遠征での疲れからか打撃に躍動感は無く、明きらかに不調の様子であった。
 この試合ではタイムリーも放ったが、これはライト前へのポテンヒットでタイミング自体は外されたものであった。鵜沼の復調は、選抜出場に直結すると言っても過言では無い。関東大会までに、何とか状態を上げていきたいところだ。

 また、先制のセンター前ヒット(得点は相手エラーによるもの)に、ダメ押しの本塁打を放った西川僚祐の状態も気になるところだ。
 甲子園で露呈したタイミングの取り方の不安、ドアスイングの傾向は現在も拭い去ることができず、粗さが気になる打撃フォームであった。この試合では打撃成績こそ残したが、今のままでは関東大会でトップレベルの投手と対戦したときに、再び課題が浮き彫りになるだろう。

 不調の選手をカバーし合える層の厚さも、東海大相模の強みであるが、鵜沼も西川も主力中の主力であるだけに、残りの期間で何とか調整していきたいところだ。

(文=栗崎 祐太朗)

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