好投手・本田を相手に横綱相撲!力と技を兼ね備えた東海大相模がベスト4へ

 第101回選手権神奈川大会もいよいよ佳境に入った。25日の準々決勝の第1試合では4年ぶりの甲子園を目指す東海大相模と、初の甲子園出場を狙う相洋の対戦となった。
 東海大相模に分があるとの見方が大方であったが、試合は序盤からその予想通りの展開となる。

 まずは2回、東海大相模は二死三塁のチャンスを作ると、6番の遠藤 成が詰まりながらもセンターの前にタイムリーヒットを放ち先制点を挙げる。
 さらに3回、今度はランナーを一人置いた場面で主砲の山村 崇嘉に打席が回ると、山村は高校通算36号となる右中間席最上段への特大のツーランホームランを放つ。主砲の豪快な一振りで、東海大相模が見事に試合の主導権を握った。

 相洋の先発・本田眞也は、力のある直球を軸に果敢に東海大相模の重量打線に挑んだが、序盤から力の差を見せつけられて失点を重ねた。
 打線も5回に2点を返して、必死に本田を援護しようと奮闘するが、終盤に入った8回に再び犠牲フライで失点を許して点差は詰まらず。

 試合はそのまま東海大相模が力で寄り切り、5対2で準決勝進出を決めた。
 東海大相模は山村の特大ホームランなど、一見豪放磊落な重量打線のイメージが先行しがちだが、逆方向への意識や確実に犠牲フライを狙いに行く姿勢など、選手一人ひとりに状況判断能力が備わっている緻密さも垣間見せる。
 第2試合では最大のライバルと目されていた横浜が破れ、4年ぶりの夏に向けてこれは大きなチャンスと言える。豪快かつ緻密な野球で、この勢いで突き進むことが出来るか注目だ。

 また、破れた相洋の先発・本田は、東海大相模の重量打線に対しても怯まずに果敢にインコースを突く姿が非常に印象に残り、ベスト8まで進出したことも大きく頷ける投球を見せた。
 この試合では全国屈指の打線の前に力負けを喫したが、実はまだ2年生である。
 現時点でも、神奈川県内で屈指の好投手と言える実力を持っているだけに、この試合での悔しさをさらに大きな飛躍に繋げて欲しい。

(文=栗崎 祐太朗)