リベンジを果たした慶應義塾が10年ぶりの夏の聖地へ!

 昨年の今春の準々決勝で対戦している慶應義塾桐光学園のマッチアップ。昨夏は11対8、今春は6対3でいずれも桐光学園が勝利をおさめている。今回も桐光学園が勝利し、松井 裕樹が1試合で22奪三振という大記録を成し遂げた2012年以来6年ぶりの甲子園となるのか。それとも慶應義塾がリベンジを果たし、春に続いて2季連続、そして10年ぶりとなる夏の甲子園への切符を掴むのか。注目の一戦は初回から動いた。

 慶應義塾は二死から3番・下山 悠介が右中間を破る二塁打でチャンスを作ると、4番・廣瀬 隆太は四球を選んで二死一、二塁。ここで5番・根岸 辰昇桐光学園の先発・谷村 然の内角の真っすぐに差し込まれながらも打球はセカンドへ。深い守備位置をとっていたセカンドは急いで打球処理に向かうも、ボールが手に付かない。この間に二塁ランナー・下山が一気にホームに返り、慶應義塾が先制点を上げる。

 続く2回には、これも二死から9番・生井 惇己が粘って四球をもぎ取る。ここで打順が1番・宮尾 将に回る。先ほどは高めの真っすぐを左中間深くまで運ぶも、桐光学園のレフト・鈴木 智也に捕られた。そしてこの打席も初球に外角高めの真っすぐが来た。打席の宮尾は、これを逃さずジャストミートした打球は右中間へ。

 捉えた打球はぐんぐん伸びてそのままスタンドに飛び込んだ。慶應義塾は初回に続き二死からこのホームランで貴重な追加点が入って3対0。さらに3回には、一死から慶應義塾4番・廣瀬が真ん中に入ってきた甘い変化球をレフトスタンドに叩き込むホームランなどで2点を追加。5対0とリードを広げていく。

 リードをもらった慶應義塾の先発はエースの生井は、低めの制球された角度のある真っすぐとタテの変化を軸に3回まで桐光学園打線に得点を与えない。序盤の流れは投打が噛み合った慶應義塾がガッチリ掴んだ。

 しかし4回、桐光学園の1番・唐橋悠太に死球を与えて無死からランナーを出すと、続く2番・楠本 龍聖に送りバント決められ、一死二塁。ここで迎えた3番・山田 陸人に高めに浮いた真っすぐをセンターに運ばれ5対1と1点を返される。すると4番・鈴木にはレフトの弾き返され一死一、二塁。この試合初めて迎えた大きなチャンスに、3塁側の桐光学園スタンドが青いメガホンが揺れる。

 しかしマウンドの慶應義塾先発・生井は、桐光学園5番・田村健磨に変化球を打たせて、サード併殺打。初めて迎えたピンチを最少失点で切り抜ける。