DeNA2位指名の
徳山 壮磨投手(
大阪桐蔭ー早稲田大)を輩出した兵庫夢前ヤングで、徳山を彷彿とさせるような本格派右腕として注目されているのが、
川上 笈一郎投手だ。昨年、公式戦で最速138キロをマークしたが、何より鋭い上半身の振りから投げ込む投球フォームが目につく。肩、肘など可動域が広く、しっかりと柔軟性を大切にトレーニングしてきたことが分かる。
キャッチボールから、スピンがかかった直球を投げ込んでおり、脱力した状態で投げることができている。川上はリリースの瞬間まで力を入れない感覚で投げていると語る。その感覚を身につけるのはかなり難しいが、中学3年生にしてしっかりと言語化し、動作に実現できている。
投球練習に入ると、高回転の直球をコントロール良く投げ込み、鋭く落ちるスライダーの切れ味も中学生としてはトップレベルに達している。
順調に体作りとフォーム技術の完成度を高めれば、高校3年生には140キロ後半の速球を投げ込むことができるのではないか。
更新日時:2022.02.20