横田 将太郎選手 (横浜隼人)

寸評

　2013年度の神奈川を代表する左投手として、その成長が期待された大型左腕。しかし春はフォームを崩し、全く良いところがありませんでした。しかし最後の夏は、フォームを取り戻しつつあり、彼のらしいボールの片鱗が見られました。 　 （第一印象） 　 　　大型故に、腕や上半身を鋭く振れず、少しもっさりした印象があります。まだまだボールを置きに行くような感じで恐る恐るなげていましたが、上半身と下半身のバランスはかなり改善されていました。 　 （投球内容） 　 　ゆったりしたモーションから、常時１３５キロぐらいのボールを投げ込んできます。変化球は、緩い大きなカーブで相手打者を翻弄。それにスライダーを、時々織り交ぜてきます。昨夏よりも、カーブを全面に出したピッチングになっていました。とりあえずストライクゾーンにボールを集めようと言う意志が強く、制球力重視の投球だったと思います。まだまだクィックが上手くできないなど、細かい課題は少なくありません。 　 ＜長所＞　 　 　グラブは最後まで内に抱えられており、両サイドの投げ分けは安定。足の甲で地面は捉えており、ボールはそれほど上吊りません。この夏は制球力重視ということで、制球を司る動作はしっかり出来ています。大型でも、そういった荒っぽさがないところは魅力です。 　 ＜課題＞ 　 　上体や腕を鋭く振れないだけでなく、ボールへの体重の乗せが不十分で、グッと打者の手元まで生きた球がゆきません。この辺の体重移動も発展途上であり、今後の大いなる課題となります。

将来の可能性

　春の不調から脱しておりましたが、まだまだ昨夏の内容を取り戻すのがやっとでした。そのため昨夏からの成長は感じられず、課題も多く残ります。大型故に、ゆっくりとした成長曲線を描きつつも、着実な成長を期待してやみません。今後も長い目で、見守って行きたい投手でした。