宮里 泰悠選手 (浦添商)

宮里 泰悠

球歴:浦添商

都道府県:沖縄

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:177.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 チームのエースで4番打者であり、投打に可能性を感じさせます。投げては、投げるたびに帽子がズレるほどの力投派で、気持ちのこもった投球を魅せてくれました。 (第一印象)  驚くような球威・球速はないのですが、その表示以上に感じさせる伸びるある球が印象的。打者の内角を突く強気な投球が身上で、元来ならばリリーフの方が持ち味が発揮されるタイプかもしれません。 (投球内容)  全身を使ったフォームから、球速は135~140キロ前半ぐらい。けして細かいコントロールはありませんが、比較的ボールが低めに集まり、勝負どころでは厳しく内角が突けます。横滑りするスライダーに加え、縦に沈むチェンジアップのような球や、ツーシームなど球種はひと通りあるようです。クィックなどの各動作も機敏で、野手としての可能性も感じさせるなど、身体能力の高さを感じます。ただ現状「間」を使ったり、微妙な駆け引きで勝負するような投球術はありません。あくまでも、強気に内角を突いたりできると、いった部分まです。 <長所>  腕を強く振れるのが強味であり、速球と変化球との見極めが困難です。打者としては、思わず振ってしまうようなボール伸びに加え、中々変化球を攻略するのも難しいはず。 <課題>  着地までの粘りは平均的ですが、「開き」は少し早いように見えます。そのためいち早く球筋が読まれてしまい、コースを突いたような球でも踏み込まれて打たれてしまいます。この部分を改善して行かないと、球威・球速を増しても、その効果は薄いでしょう。  グラブの抱えは最後解け気味ですし、足の甲での押し付けもキッチリできていません。それでも大きくは制球を見出さないのは、「球持ち」が非常によく、指先の感覚に優れているから。こういった動作をしっかりできるようになれば、更に高い精度の投球も期待できるのではないのでしょうか。
更新日時:2012.09.09

将来の可能性

 投手としては、その見た目以上に実戦的な投球が出来ています。ただ肉体的な上積みは、今後それほど残っていないように思います。それだけに将来的に、大きく球威・球速を伸ばすというよりは、技術的な進化で成長を遂げてゆく部分が大きいはず。ただかなり感性に任せてプレーしてきた印象が強く、何処まで自分を伸ばしてゆく意欲を持ち合わせているのかは疑問が残ります。志しを高く取り組んで行ければ、投手としても3~4年後ドラフト候補として期待を集めるのではないのでしょうか。ただ将来プロという目標が明確にあるのならば、首都圏のチームに入るなど、レベルの高いところに身を投じる必要があるのではないのでしょうか。
更新日時:2012.09.09

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